東京五輪 夢チームで金狙う!山田、柳田、大谷、藤浪、清宮も!

[ 2015年9月29日 05:30 ]

会見で握手を交わす(左から)NPB・井原事務局長、日本ソフトボール協会・宇津木副会長、全日本野球協会・鈴木副会長

東京五輪追加5競技18種目提案を決定

 08年北京大会以来の五輪復帰に前進し、球界関係者は安どの色を浮かべた。世界野球ソフトボール連盟(WBSC)のリカルド・フラッカリ会長は「東京五輪の提案はホームランであり、五輪にホームインする準備はできている」と語った。04年アテネ大会へ向けた日本代表の監督も務めた巨人・長嶋茂雄終身名誉監督は「正式決定に向けた大きな前進。心から喜んでいます。五輪のメーンポールに日の丸を掲げることは長年の私の夢であり、野球を愛するすべての人々の悲願」とした。

 すでに熊崎コミッショナーは「ベストメンバーで臨む」と公言し、12球団も方針に賛同する。今季トリプルスリーが確実な山田(ヤクルト)が28歳、同じく柳田(ソフトバンク)が31歳と円熟味を増す。投手では大谷(日本ハム)、藤浪(阪神)が26歳と心身ともに全盛期を迎える。山田は「うれしいです。自分もそのころに活躍して、日本代表に選ばれるように頑張りたい」と未来を見据えた。早実のスーパー1年生、清宮ら若い世代の融合も含め、金メダルを目指すドリームチーム結成への夢は広がる。

 7イニング制か9イニング制かのルールは現段階で白紙。集客が見込める夏場のプロ野球中断は議論が必要で、大リーガーの参加も微妙だ。だが、すべてを乗り越え、正式決定にこぎつけなければならない。日本野球機構(NPB)、日本ソフトボール協会(JSA)と共同で都内で会見を行った全日本野球協会(BFJ)の鈴木義信副会長は「最終決定に向け、プロアマ一体となって最善の準備をしていきたい」とした。

 長嶋氏は「5年後、侍ジャパンが金メダルを目指す戦いを何としても実現させ、多くの子供たちに夢を与えてほしいと思います」と語る。国民的スポーツである野球にかかる期待は大きい。

 ▽野球・ソフトボール 08年北京五輪を最後に除外され、男子が野球、女子がソフトボールの1競技としての復帰を目指し、統合団体の世界野球ソフトボール連盟(WBSC)を創設した。20年東京五輪の最後の1競技を争った13年9月の国際オリンピック委員会(IOC)総会ではレスリングに敗れて落選した。国際的な普及度、米大リーグのトップ選手の参加やドーピング問題が課題。

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2015年9月29日のニュース