阪神 掛布DC続投!収穫の3年目 来季も若手育成任せた

[ 2015年9月27日 08:45 ]

掛布DC

 阪神が、掛布雅之ゼネラルマネジャー(GM)付育成&打撃コーディネーター(DC=60)に来季も若手育成を託す方針を固めたことが26日、分かった。GMを務めていた中村勝広さん(享年66)の急逝を受け、肩書は変更となる見込み。球団は2年間で見せた指導手腕を高く評価。来季以降も「DC制」を敷き生え抜きを含めたチーム力の底上げを進める。チームはこの日、広島戦(マツダ)で前田健を攻略できず惜敗しており「掛布チルドレン」の台頭が待たれる。

 阪神が真の「猛虎」となるには、この男の力が必要だ。かつて「ミスタータイガース」と呼ばれ、4番として85年のリーグ優勝&日本一にも大きく貢献した掛布DCの手腕に、来季以降も若虎の育成を託す方針を固めた。球団幹部が「球団としては(掛布DCの処遇は)今のままが一番いい、という考えです。継続して若手を指導していただければ」と認めた。

 球団は2013年オフに2軍の若手育成を主な目的として招へいした。今季まで2年間、背番号のないアドバイザー的な立場での指導を託してきた。球団の期待通り、掛布DCは卓越した打撃技術理論と熱い人柄で若虎たちを熱血指導。春秋のキャンプでは1軍主力、ベテランにも的確なアドバイスを送ってきた。昨季から教え子の伊藤隼が台頭するなど、実績も残している。その手腕を、球団は高く評価した格好だ。

 肩書は若干、変更となる見込みだ。掛布DCの古巣“復帰”に尽力した同郷の先輩でもある中村GMは23日、急逝。その後、GM職は空位のままで後継者の見通しも立っていない。そこで「GM付育成&打撃コーディネーター」から「GM」を外し「球団本部長付」などといった呼称に変更する算段を整えている。ただ、仕事内容に変更はない。今まで通り、2軍を中心とした若手野手の育成を託す構えだ。

 目下、チームの主力は高齢化が進んでおり、若返りが急務だ。主砲として存在感を示した福留もすでに38歳。扇の要である捕手も藤井39歳、鶴岡38歳。不動の遊撃手である鳥谷でさえ34歳になっている。5年後、いや3年後のチーム編成を考えれば若手野手の台頭が必須の状況であることは疑いようがない。外部補強に頼ることのないよう、今2軍で汗を流している若武者と、これからドラフトで加入する新戦力を1軍でレギュラーが張れるまでに鍛え上げておく必要がある。そのためには、2軍に優秀な指導者が必要―というわけだ。

 現在2軍では入団時から掛布DCの指導を受け続けている横田や北條、中谷、一二三ら期待の若手野手たちが活躍の場を求め、汗を流している。今後も継続して掛布DCの指導を受けることで、2年間の過程を無駄にせず「蓄積」することができる。理想形は“掛布チルドレン”から、未来の「ミスタータイガース」が出てくることだ。

 ◆掛布 雅之(かけふ・まさゆき)1955年(昭30)5月9日生まれ、千葉県出身の60歳。習志野高では2年夏の甲子園に4番で出場。73年ドラフト6位で阪神入り。強打の三塁手として79年には48本塁打で初タイトル。85年には40本塁打を放ち、バース、岡田とのクリーンアップで日本一の原動力となった。88年引退。通算1625試合、打率・292、349本塁打、1019打点。タイトルは本塁打王3度、打点王1度、最多出塁2度、ベストナイン7度、ゴールデングラブ賞6度。右投げ左打ち。

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