谷繁 古巣ハマスタで最後のプレー 両軍から胴上げ「本当に幸せ」

[ 2015年9月27日 05:30 ]

<D・中>試合後に両チームから胴上げされる谷繁兼任監督

セ・リーグ 中日2―3DeNA

(9月26日 横浜)
 3021試合目。途方もない数字を積み上げてきたキャリアを締めくくる場に、中日・谷繁兼任監督はプロとしての第一歩を踏み出した横浜の地を選んだ。球場内の全員が一体となっての大団円を迎え「いい思い出になった」と感極まった。

 選手として過ごす最後の日。試合前にはスタンドから声援を送るファンに手を振り、ティー打撃では「今まで接する時間がなかったから」と3人の息子たちに手伝ってもらいながら打った。「最後くらいはね」。試合には「8番・捕手」で先発出場。2回2死一、二塁で打席が回ってきた。最後の打席は平凡な遊ゴロに終わり「手首をこねる悪い癖が出た。昔から父親に言われていたことを思い出した」。打席後には横浜などで長年バッテリーを組んだ三浦、息子たちから花束を贈られた。

 試合後は両チームの選手によって5度胴上げされ、敵地のグラウンドを一周した。大洋時代の応援団から花束が投げ入れられる一幕も。「もう二度とあんなコールを受けることはない。本当に幸せだった」。この日ばかりは、勝負師・谷繁の顔はそこにはなかった。

 ▼DeNA・三浦 谷繁さんには怒られたこともあったが、試合の中でたくさんのことを教えてもらった。

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