和田監督進退はCS前に決着!10・5球団と会談 2位逃せば退任か

[ 2015年9月26日 05:30 ]

<広・神>勝利にも厳しい表情で引き揚げる和田監督

 阪神はレギュラーシーズン終了後すぐに和田豊監督(53)と進退に関する話し合いの場を設けることが分かった。順調に日程が消化されれば10月4日の広島戦(甲子園)で全日程は終了。今季限りで退任する可能性は高く、進出が有力になったクライマックスシリーズ(以下、CS)の結果にかかわらず水面下では来季へ向けた新体制作りに着手する運びとなりそうだ。

 現時点では10月4日に迎える広島との今季最終戦を終えた後、速やかに和田監督の進退問題が決着する見通しとなった。CS進出を争う4位広島との直接対決初戦に快勝。連敗を4で止め、3位以内へ大きく前進した。既に優勝は絶望的となった一方、10日に開幕するCSファーストステージへ歩を進める可能性が極めて高い状況でもCSの行方と進退問題は連動しない方向で定まった。

 早ければ5日にも球団と和田監督の間で会談が行われることが判明。CSの結果を問わず、進退問題に関する結論が出されることとなった。かねて球団幹部は「優勝を逃し、首位と離されて2位も危ういとなれば(監督問題に関し)話し合う必要が生じる」と基本方針を示していて、2位以上が難しい現状を踏まえれば来季契約を更新の可能性は極めて低い。CS前に退任決定となることは濃厚だ。以降はCSを戦う現体制に配慮しながらも並行する形で水面下では後任監督を含めた新体制作りへ動き出すことになる。

 前日24日には神戸市内のホテルで坂井信也オーナー(67)と南信男球団社長(60)が緊急会談するなど去就問題は一気に表面化。中村GMの急逝に伴う編成面の今後の態勢について協議し、残り試合を見守りながら和田監督の進退については全143試合を終えるまで“封印”することも確認されたという。

 今季のセ・リーグは開幕から史上希にみる大混戦となり、阪神も優勝争いに参戦。9月9日までは単独首位に立つなど、10年ぶり優勝への期待も一時は高まった。しかし、18日から始まった勝負の12連戦では例年同様に失速。ヤクルト、巨人との直接対決も1勝3敗で終わり、優勝はおろか2位も厳しい状況だ。

 和田監督自身も9月に入ってからの失速に対して責任を痛感していて、自ら辞任を申し出るのではという見方を示す関係者もいる。26日には南社長がマツダスタジアムでの広島戦を視察する予定。試合後に話し合いの場が設けられれば、退任へ向けた動きが一気に加速することもありそうだ。

続きを表示

2015年9月26日のニュース