炭谷 恩師・西口に恩返しV打「勝利を犠牲にして育ててもらった」

[ 2015年9月24日 05:30 ]

<西・オ>6回2死二、三塁、勝ち越しの左適時二塁打を放つ炭谷

パ・リーグ 西武8―4オリックス

(9月23日 西武プリンス)
 感謝の気持ちでいっぱいだった。恩師にささげる決勝打を放った西武・炭谷は、目頭を熱くした。

 「心からありがとうございましたという思いです。高卒で入った時、西口さんという雲の上の人がいた。あの時があって良かった」。2点を追う6回に同点に追いつき、なおも2死二、三塁から左翼線に決勝の2点二塁打。試合後、この日引退会見を開いた西口の顔を思い浮かべていた。

 ルーキーだった06年3月25日オリックスとの開幕戦(当時インボイス西武)。高卒新人捕手としては51年ぶりに先発マスクをかぶり、当時12年目だったエースの西口とバッテリーを組んだ。「サインに首を振らずに投げてもらえた」と振り返る。西口は6回途中4失点で敗戦投手に。それでも自分を信じてくれた。この年、西口は9勝止まりで3年連続の2桁勝利を逃した。「打たれるのは分かっていて、勝利を犠牲にして育ててもらった」という恩義がある。

 最後にバッテリーを組んだのは、西口が今季1度だけ登板した5月28日巨人戦(東京ドーム)。通算182勝の42歳右腕の白星を伸ばしたい一心だったが、勝ち星は付けられなかった。今月19日「これからも頑張れよ」と引退報告をメールで受け、「あれが最後になるとは思わなかった」と今でも信じられない。

 西口が恩師と慕う伊東元監督(現ロッテ監督)の西武時代の背番号「27」を、現在は自身が背負う。バットで4位・ロッテとの1ゲーム差を死守し「絶対にCSに行きたい。一戦一戦、全力で勝っていく」と力強く言った。それが何よりの恩返しだ。(神田 佑)

 ▽06年西武開幕戦VTR 開幕投手を務めた西口は5回2/3を8安打4失点。炭谷は高卒新人捕手としては55年の谷本稔(大映)以来51年ぶりに開幕戦スタメン出場を果たし、第3打席で川越から中前打をマーク。試合はオリックスが1点を追う6回に4安打を集中し、逆転勝ちを収めた。

 ▼西武・メヒア(2度の同点弾となる左越え26号ソロと中越え27号2ラン)球がよく見えている。(背中の張りで欠場中の)中村さんの仕事を全力でカバーしたい。

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