館山 7回零封で6勝目!前日好投の石川“まき餌”に幻惑

[ 2015年9月24日 05:30 ]

7回無失点の好投を見せた館山

セ・リーグ ヤクルト6―0広島

(9月23日 神宮)
 少しだけ苦笑いを浮かべたが、すぐに切り替えた。5回まで完全。ヤクルト・館山は6回先頭の安部に中前打を浴びたが、崩れなかった。7回を2安打無失点。6勝目は二塁すら踏ませない快投で手にした。

 「僕は完全試合もやったことがないので別に何も思わなかった。(広島打線は)線になるとやっかいなので、点で勝負する形で一人一人投げた結果が0点に抑えられた」

 前日、6回1失点に抑えた左腕・石川の配球を生かした。「石川さんが抑えてくれたことで、主導権を握れた。こうやってチームとして配球するだろうと相手が思う裏も使えた」。低めの変化球で凡打を築いた石川に対し、館山は打撃カウントで直球を選択し、ファウルでカウントを稼いだ。奪った三振は2つでも優勝争いの中で冷静さと大胆さを兼ね備えた83球。07年以来4度目の黒田との投げ合いで初勝利にも「意識していなかった」と自然体で投げ抜いた。

 3度の右肘じん帯再建手術を乗り越え、復帰10戦目にして初の無四球。「ブルペンの感覚と試合の感覚が一致してきた。自分の球を操れるようになってきた」と語る。復帰直後は日々状態が変わり、石川に「四球を出さない薬はどこかに売ってないかな」と冗談めかすほど、制球に苦しんだ。だが「恐怖心を取り除くこと」と割り切り、腕を振り、全球種を使ってきた。その積み重ねが今、球種ごとに曲がり幅も変えられるまでになった。

 3年ぶりにシーズンの勝ち越しを決めた真中監督は「制球できる球がだいぶ増えてきた」と目を細めた。3連勝。2位の巨人も勝ってマジック点灯はお預けも01年以来のリーグ優勝は着実に近づいた。24日にDeNAに勝つか引き分け、巨人が広島に敗れればマジック4が点灯する。

 「(優勝争いも)無心です。復帰してから脱落せずに、戦力になれるようになった。僕は(先発の)ポジションを取らなきゃいけない立場です」

 次回は復帰後初の中5日で29日の広島戦(神宮)に向かう。優勝を目指す輪に加われている。その純粋な思いも、館山の原動力の一つである。(倉橋 憲史)

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