楽天 来季監督に梨田氏決定的 パ知り尽くす名将に再建託す

[ 2015年9月23日 05:30 ]

楽天の来季監督就任が決定的であることが分かった梨田氏(左)。右は星野氏

 楽天の来季監督に梨田昌孝氏(62)の就任が決定的であることが22日、分かった。就任1年目で最下位からの巻き返しを狙った大久保博元監督(48)はクライマックス・シリーズ(CS)進出の可能性が消滅し、今季限りで退団することが決定。2年連続でBクラスに低迷するチームを、01年に近鉄、09年に日本ハムをリーグ優勝に導いた「名将」が立て直す。

 この日、QVCマリンでロッテに大敗したチームはCS進出の可能性が完全に消滅。大久保監督が試合後に成績不振を理由に8月下旬には固めていた辞意を正式に表明した。球団は既に後任候補を複数リストアップしているが、その最上位が就任が決定的となった梨田氏だ。

 梨田氏は01年に近鉄、09年には日本ハムでリーグ優勝の経験がある百戦錬磨の名将。特に近鉄では00年の最下位から、翌01年にリーグ制覇を果たしており、以前から球団はその手腕を高く評価している。04年オフの球界再編を経て誕生した楽天には牧田をはじめ、近鉄出身の選手や裏方スタッフら関係者も多い。何よりも現役時代、コーチ、監督もパ・リーグ一筋で、楽天の選手事情も把握している同氏は、2年連続でBクラスに低迷したチームの再建を託す人材として、うってつけだ。

 今季は前半戦で銀次、藤田ら主力に故障者が続出したとはいえ、8月中旬まではCS進出圏内の3位も狙える位置にいた。だが、同下旬に大久保監督の進退問題が表面化し、選手が困惑。チームスローガンである「一致団結」は名ばかりとなり、借金は増える一方だった。そこで昨季までの監督で選手、スタッフから人望が厚い星野仙一シニア・アドバイザー(SA)が今月7日から現場の全権を取り仕切る「球団取締役副会長」に就任するなど球団フロントの組織改革に着手。星野副会長は三木谷浩史オーナーとの関係も良好で、こまめに意思疎通を図りながらスムーズにチーム編成に取り組んでいる。

 まさに来季は「改革元年」。球団の「顔」である監督就任が決定的な梨田氏は、実績に裏打ちされた高度な采配力と、いかなる時も選手、コーチ、スタッフとの対話を欠かさない姿勢に定評がある。今季も解説者として頻繁にコボスタ宮城に足を運んでおり、ダンディーで明るい性格は東北のファンにも認知されている。

 球団はシーズン全日程が終了してから後任監督を一本化し、正式にオファーを出す見込み。監督経験はないものの09、13年のWBCで日本代表の投手コーチを務めた与田剛氏(49)も後任候補のリストに入っているが、「梨田楽天」が誕生する可能性は極めて高い。

 ◆梨田 昌孝(なしだ・まさたか)1953年(昭28)8月4日、島根県生まれの62歳。浜田高から71年ドラフト2位で近鉄入団。ベストナイン3度、ゴールデングラブ賞を4度受賞し、88年に引退。通算1323試合、打率・254、113本塁打、439打点、41盗塁。近鉄で00~04年に監督を務め01年にリーグ優勝。日本ハムでは08~11年に監督を務め09年にリーグ優勝。監督通算1263試合、645勝594敗24分け、勝率・521。13年WBCでは野手総合コーチを務めた。

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