死ぬほどの痛み 「幕張の安打製造器」が体内製造してしまった結石

[ 2015年9月23日 11:00 ]

ファンの声援に応える福浦

 シーズン終盤は優勝争いの盛り上がりと同時に、寂寥(せきりょう)感を覚える季節でもある。中日・和田、小笠原、西武・西口ら一時代を築いたアラフォー選手が続々と現役引退を表明。その中、41歳シーズンとなる来季も現役続行が確実なのがロッテ・福浦だ。CS進出争いの佳境でクリーンアップを任される日も多く、21日の楽天戦では6年ぶりの盗塁も記録。残り92本(22日現在)としている通算2000安打達成に夢は膨らむが、そんな福浦も今季は「人生最大の痛み」を経験した。

 「ほんと、大変でしたね。常に38度以上あって、ついには39度4分まで上がって…。高熱で3日間も寝込んだのは生まれて初めての経験でした」

 4月下旬。尿管結石で千葉市内の病院に入院、手術を受けた。実は記者も福浦と全く同じ歳で同じ経験をしたのだが、思い出しただけでも辛い。結石のために最初は腎臓が腫れて腰に鈍痛を感じ、次第に背中や下腹部に耐え難い激痛が走る。手術の影響か、熱も出る。働き盛りの男性7人に1人が一生の間に1回は経験するという。もっとも手術といっても、体外衝撃波結石破砕術と呼ばれるレーザー手術で体にメスは入れない。1泊で退院した覚えがある。

 ただ、スポーツ選手となるとまた大変だ。「最初にリハビリを兼ねて散歩したときも足もとがフラつくし、1週間ぐらいは体の節々が痛くてきつかった。2軍で復帰して最初の打席に立った時もフラフラでしたね」。それでも、わずか10日ほどで戦列復帰した。

 入団当初は投手。プロ1年目の7月から野手に転向し、プロ初安打は4年目。遠回りしながら2000安打に手が届くところまで来た。「まさかですね。野手として何とかプロの世界で生き残るのに必死でしたから。2000本は自分のためというより、応援してくれたファンのために打ちたい」。3年ほど前からは禁酒もし、乾杯のときに口を湿らすぐらい。「体はまだまだ動く」。幕張の安打製造器は来季も稼働し続ける。(東山 貴実)

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