敗戦にも光明…主砲・ゴメスが完全復活!来日初の3試合連続本塁打

[ 2015年9月22日 08:15 ]

<神・ヤ24>4回無死、ゴメスは同点となる中越え本塁打を放つ

セ・リーグ 阪神2-5ヤクルト

(9月21日 甲子園)
 痛すぎる敗戦の中で、主砲の完全復活が救いだった。阪神・ゴメスが来日初となる3試合連続本塁打を放ち、暗雲が漂い始めたチームに一筋の光をもたらした。

 1―2と勝ち越しを許した直後の4回だ。先頭で打席に入ると、杉浦が投じた初球の外角低め直球を思い切りよく振り抜いた。滞空時間の長い飛球はグングン伸びてバックスクリーンへ。17号同点ソロに甲子園が揺れた。

 「しっかりと打球をとらえられたよ。いい感触だったね」

 確かな手応えが残った一撃。それでも3戦連発については「結果的にそうなっているけど自分にとってはあまり特別ではないね。今は1打席1打席、ベストスイングをしていくことしか考えてないよ」と平然としていた。

 12連戦突入前の15日まで9月の月間成績は42打数7安打(打率・167)0本塁打と苦しんでいたが、連戦がスタートした18日以降は16打数8安打(打率・500)3本塁打と目を見張る活躍が続いている。この日は2回にも左越え二塁打。6回の遊ゴロも野手の正面を突いたが、打球は強烈だった。もう本物と言っていい。

 ゴメスにはライバルと認める日本人選手がいる。それはDeNAの後藤。今季から登録名を「後藤武敏G.(ゴメス)」に変更した代打の切り札だ。球場で顔を合わせると、遠くからでもあいさつし合う仲。ゴメスは後藤に対して「同じゴメスとして彼には負けられないよ」とニヤリと笑う。19日の横浜での“直接対決”でライバルに見せつけるようにして叩き込んだ15号ソロから快進撃がスタート。12連戦のラストが甲子園での同戦なのは、何かを暗示しているのかもしれない。

 「(22日からの巨人2連戦に向けて)頑張って勝ちたい。それだけ」

 残り10試合。逆転優勝にはG砲の大爆発が必要だ。昨季の打点王が実力を発揮する時が来た。(柳澤 元紀)

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