谷繁が引退表明 本音は「60歳までやりたい」も…来季は監督専任

[ 2015年9月22日 05:30 ]

投手のボールを長年受け続けた左手が、右手よりも大きくなった谷繁兼任監督

セ・リーグ 中日0-4巨人

(9月21日 ナゴヤD)
 中日の谷繁兼任監督が試合後にナゴヤドームで会見し、今季限りでの現役引退を表明。44歳は今月に入って引退を決意し、「できれば60歳までやりたいが無理。体はボロボロで、常に右肩は痛くて若い頃のように気持ちでカバーできなくなった」と語った。来季からは監督に専念する。

 島根・江の川(現石見智翠館)から88年にドラフト1位で大洋(のちの横浜、現DeNA)に入団し、02年からFAで移籍した中日でプレー。13年に通算2000安打を達成した。捕手としては川上、山本昌、山井のノーヒットノーラン、さらに日本一を決めた07年日本シリーズ第5戦の山井―岩瀬の完全リレーをリードし「そういうものが僕の宝」と振り返る。昨季から選手兼任監督を務め、プロ27年目の今季は野村克也が持つ最多出場記録を更新。記録を3019試合まで伸ばした。

 この日は出場せず45年ぶりとなる3年連続のBクラスが決まり、CS出場の道が完全に絶たれた。「(兼任した)2年は人間として一層成長できた。現時点では来年も(監督を)続けることになっている。この経験を伝えていきたい」。今後は本拠地最終戦となる24日阪神戦、26日の古巣・DeNA戦(横浜)に出場する。

 ▼谷繁の父一夫さん(79)長い間ご苦労さま。夢をありがとう。(監督に専念する来季以降も)これまで通り、自分の信念を貫いて野球と向き合っていってほしい。

続きを表示

2015年9月22日のニュース