小笠原、19年のプロ生活に終止符…通算2120安打目で有終の美飾る

[ 2015年9月21日 16:05 ]

<中・巨>巨人・高橋由から花束を贈られた中日・小笠原
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セ・リーグ 中日0―4巨人

(9月21日 ナゴヤD)
 今季限りでの現役引退を表明した中日の小笠原道大内野手(41)が21日、ナゴヤドームで行われた古巣・巨人との最終戦で引退試合に臨み、3打数1安打で19年間のプロ生活に別れを告げた。

 小笠原は「5番・一塁」に入り、今季2度目の先発。2回に回って来た第1打席では、巨人先発の20歳左腕・田口が投じた外角のボール球に空振り三振して思わず苦笑いを見せた。

 0―1で迎えた4回の第2打席では、2死一、二塁から遊撃へ通算2120安打目となる内野安打を放ち、苦笑いしながら一塁へ全力疾走。満塁とチャンスを広げたが、後続が凡退して得点にはならなかった。

 最後の打席が回って来たのは、0―4と4点を追う7回。無死走者なしで初球をフルスイング。打球は左翼への強烈な当たりとなったが、惜しくもフライでアウトとなった。ここで“お役御免”となった小笠原はかつての同僚、巨人・高橋由から花束を受け取り、がっちり握手。続いて2人の娘からも花束を受け取ると、泣きじゃくる娘たちを優しく抱き寄せ、スタンドに花束を高く掲げてからベンチへと退いた。その顔はやり切った充実感に満ち、笑みが浮かんでいたが、谷繁監督はベンチで心なしか目を潤ませているように見えた。

 96年ドラフト3位で日本ハムへ入団。02、03年に首位打者、06年は打点、本塁打の2冠に輝き、同年オフにFAで巨人移籍。07年に史上2人目の両リーグMVPに輝いた。11年5月に通算2000安打達成。13年オフに再びFAで中日に移籍し、今月17日に今季限りでの現役引退を表明した。

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