バレ V使者だ!猛打賞に激走 ヤクルト20日にもM9点灯

[ 2015年9月20日 05:30 ]

<ヤ・巨>2回1死二塁、雄平の中前打で生還するバレンティン。捕手・加藤

セ・リーグ ヤクルト10-4巨人

(9月19日 神宮)
 ヤクルトのウラディミール・バレンティン外野手(31)が19日の巨人戦で2本のタイムリーを放ち、逆転勝ちに貢献した。2点を追う3回に左前適時打。雄平外野手(31)の逆転3ランにつなげると、1点リードの7回にも右翼線適時二塁打で突き放した。今季初の3安打猛打賞。2回には二塁から生還する激走も見せた。復帰2戦目の主砲が引っ張り、15安打10点で1ゲーム差に迫っていた巨人を粉砕。20日にも優勝マジック「9」が初点灯する。

 自称110キロの巨体を揺らして全力疾走した。0―1の2回。バレンティンは大竹のシュートを左翼線へ運んだ。迷わず一塁を蹴ると、二塁へスライディング。激走は続く。雄平の中前打で二塁から本塁へ突進。クロスプレーとなったが、捕手のタッチをかいくぐって同点のホームを踏んだ。

 「1点ビハインドですぐにでも点が欲しかった。自分が得点に絡みたいという気持ちでいい走りができた」。左太腿肉離れの手術から復帰2戦目。不安を感じさせない好走塁に「ダイジョーブ」と言い切った。真中監督も「アグレッシブでチームに勇気を与える。あの走塁で何となくいけるという空気になった」と絶賛。主砲の「足」がチームに勢いをもたらした。

 もちろん打撃でも存在感は際立った。2点を勝ち越された直後の3回2死一、三塁から左前適時打。雄平の逆転3ランで生還すると、同僚と大喜びした。1点リードの7回には右翼線適時二塁打で突き放した。主砲が帰還し、強力ツバメ打線はさらに破壊力を増した。指揮官は「相手バッテリーはバレンティンの前に走者を出したくないし、バレンティンを出しても嫌。畠山や雄平にもいいキッカケになっている」と相乗効果を口にする。

 打率トップの2番・川端、本塁打トップの3番・山田、打点トップの4番・畠山の後ろに60本塁打のプロ野球記録を持つバレンティンが座る打線は、相手チームにとって最大の恐怖。バレンティンも「一人一人のプレッシャーが軽減できれば」とチームへの思いを口にした。

 復帰初戦で今季1号を放った前夜。自宅に帰ると、自らキッチンに立ち、鶏肉と野菜を煮た料理を作った。「イマ、オーバーウエート。ヘルシーネ」と体重に気を使いながら、約1年ぶりのアーチの余韻に浸った。一緒に再来日したカーラ夫人(33)と愛娘・ミアちゃん(3)は自宅でテレビ観戦し、ミアちゃんから「ダディ、グッド!」と祝福された。

 今季初のお立ち台に上がる前には、球団マスコットのつば九郎の顔面に3発のパンチをお見舞い。今季初の3安打猛打賞分の喜びか。首位争いで本拠・神宮球場には今季最多の3万1876人が集まり、ファンに向かって声を張り上げた。「ただいま!残り試合200%の力を出して、みんなと優勝目指して頑張っていきたい」。貯金を再び今季最多の7とし、20日にもマジック9が点灯する。首位を走るチームにバレンティンが加わり、14年ぶりの歓喜のゴールが近づいている。 (町田 利衣)

 ▼ヤクルト・杉村打撃コーチ(15安打10得点の打線について)バレンティン効果じゃないか。

 ≪20日にもM9点灯≫ヤクルトが巨人に勝ち、阪神、広島がともに敗れたため、早ければ20日にもヤクルトに優勝へのマジックナンバーが点灯する。条件はヤクルトが阪神に勝ち、巨人が中日に敗れ、広島がDeNAに敗れることでM9が出る。

続きを表示

この記事のフォト

「稲村亜美」特集記事

「清宮幸太郎」特集記事

2015年9月20日のニュース