西口引退 “オツオリ似”細い体に熱い闘志 FA権に興味示さず西武愛貫く

[ 2015年9月19日 06:40 ]

15年5月28日、今季唯一の登板となった巨人戦で力投する西口

 風に吹かれる柳のように「飄々(ひょうひょう」と――。西武・西口を表現するのにぴったりの言葉だろう。マウンド上で感情をあらわにすることなどめったにない。試合後に威勢のいいコメントを口にするわけでもない。偉ぶらず、卑屈でもなく…。

 ニックネームは「オツ」。ケニア出身の陸上選手ジョセフ・オツオリ氏に体形が似ているから、との理由だった。細身の体で黙々と投げ続ける。そんな投手だった。

 昨年の正月、知人に送った年賀状。そこには自筆で「やるしかないでしょ」との文字が記されていた。短い言葉に込められた決意。前年の13年は、入団以来初めて1軍未勝利に終わっていた。いつもと変わらないように見えた「オツ」は、胸の内では静かに闘志を燃やしていたのだろう。しかし昨季、そして今季も白星は手にできなかった。

 26日の誕生日で43歳。最後まで「西武愛」を貫いた。過去にフリーエージェント権を取得した際には、行使に興味すら示さなかった。2軍生活中も、1軍の試合経過を携帯電話などでチェックしていた。ライオンズにささげた野球人生。飄々とした姿の裏側にはいつも熱い思いが隠されていた。

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