復帰即バレ弾 空砲も期待大 真中監督「思ったより動きよかった」

[ 2015年9月19日 05:30 ]

<ヤ・巨>6回、バレンティンは右越え2ランを放つ

セ・リーグ ヤクルト3-6巨人

(9月18日 神宮)
 巨人、阪神、広島と続く7連戦の幕開けで痛い敗戦を喫したヤクルト。しかし、この男はやはり頼もしかった。1―6の6回1死一塁。左太腿肉離れの手術から復帰したバレンティンの第3打席。高く舞い上がった打球は、復帰を待ちわびていたツバメ党が陣取る右翼席の最前列に吸い込まれた。

 「バットの芯に当たったし、感触がよかった。みんながたくさん応援してくれて、いい結果を出さないといけないと思った。帰って来られてよかった」

 今季初出場で左太腿を痛めて負傷交代した4月24日巨人戦(神宮)以来となる、1軍の舞台。昇格即「5番・左翼」でスタメン出場した。ファンから「お帰り~」の大歓声で迎えられた2回の第1打席は、マイコラスのカーブを引っかけ三ゴロに倒れたが一塁まで全力疾走。2軍戦でも2試合に出場しただけと状態が不安視されていたが、真中監督を「本塁打が勝ちにつながればよかったが…。でも、守備も走塁も思ったより動きがよくて助かりました」と安心させた。

 連勝は2で止まったが、まだ首位を走る。「引きずらないで切り替えて。あす勝てば問題ない」と前を向いた指揮官。米国でのリハビリ中もインターネットで試合を見たり、結果をチェックするなどチームの状況は常に気に掛けていた主砲がようやく帰ってきた。この日の一振りは、敗戦の中での明るい材料だった。 (町田 利衣)

 ▼ヤクルト・杉村打撃コーチ(バレンティンについて)前の打席で空振りした直球を打って、修正できていた。当てただけでスタンドまで持っていくのはやはり凄い。雰囲気がある。

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