“小兵のガッツマン”オリ平野恵 現役引退…ケガ重なり決断

[ 2015年9月19日 05:30 ]

オリックスの平野恵

 オリックスの平野恵一内野手(36)が今季限りで現役を引退することが18日、分かった。既に球団に引退の意思を伝えているもようで週明けにも発表される見込みだ。

 持病のふくらはぎ痛に加え、今季は左太腿裏痛、さらに右かかとの痛みが消えず、5月21日に出場選手登録を抹消。2軍でリハビリに励んできたが、回復が遅れた。今月10日にウエスタン・リーグの中日戦で実戦復帰したものの、体は万全には戻らず、悩んだ末にプロ14年目でユニホームを脱ぐことを決断した。

 東海大から01年に自由獲得枠でオリックスに入団した。俊足巧打の左打者。1メートル69という小兵で、信条は「全力プレー」だった。ヘッドスライディングは代名詞となり「僕みたいな小さな体でプロでやっていこうと思ったら、100%では足りないぐらい。常に120%出す気持ちですよ」と語っていた。06年には一塁側ファウルゾーンの飛球をダイビングキャッチした際、顔面からフェンスに激突。胸骨骨軟骨損傷、右腰部肉離れなどの重傷を負ったが、トレードで移籍した阪神で08年にカムバック賞を受賞した。12年オフにFAでオリックスに復帰。ガッツマンは、古巣で現役生活に別れを告げた。

 ◆平野 恵一(ひらの・けいいち)1979年(昭54)4月7日生まれ、神奈川県出身の36歳。桐蔭学園3年夏に主将として甲子園出場。東海大を経て01年自由獲得枠でオリックス入団。07年オフに交換トレードで阪神へ。10年にセ2位の打率・350、球団新のシーズン59犠打。10、11年と2年連続でベストナイン、ゴールデングラブ賞(二塁手)を受賞。12年オフにFAでオリックスへ復帰。1メートル69、67キロ。右投げ左打ち。

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