阪神、ヤクルト追走へ藤浪と心中 中4日で2度先発も

[ 2015年9月17日 09:00 ]

キャッチボールで汗を流す藤浪

 阪神は、18日のDeNA戦(横浜)から12連戦を戦う。2005年以来、10年ぶりのリーグ優勝へ向けカギを握るのが15日中日戦でチームの連敗を止めた藤浪晋太郎投手(21)だ。次回登板は21日のヤクルト戦(甲子園)が濃厚で、以降はプロ入り後初となる2試合続けて中4日で登板するフル回転プランが浮上。進化を続ける右腕に命運を託す。

 ここまで来たら、突っ走るしかない。猛虎にとって、試練でもあり、優勝への分岐点にもなるであろう勝負の12連戦。シーズン最終盤に訪れた最大の踏ん張りどころで用意している「秘策」が、藤浪をフル回転させるVローテーションだ。予定されている右腕の残り3試合の登板が、中5日→中4日→中4日となる可能性が出てきた。

 「自分が投げた試合は落としたくない。1試合も落とさないように、頑張りたい」

 若きエースは8回無失点の快投でチーム連敗を3で止めた15日の中日戦から一夜明けたこの日、甲子園球場に隣接する室内練習場で汗を流した。リーグトップタイとなる13勝目の余韻に一切浸ることなく、チームが挑む難局であり、Vロードともなる12日間を鋭い視線で見据えた。

 次回登板については21日ヤクルト戦(甲子園)と22日巨人戦(東京ドーム)の両にらみで、ライバル球団の順位やゲーム差によって決められる方向になっていた。だが、自軍より上位に位置し、この日もDeNAに勝ってゲーム差を1に広げられたヤクルト戦に登板することが決定的となった。チームが順調に勝利を重ねていけば、この一戦で優勝へのマジックナンバーが点灯する可能性もある。

 さらに、その後は中4日で26日の広島戦(マツダ)、10月1日のヤクルト戦(甲子園)に向かうプランが、ここにきて急浮上。プロ入り初となる中4日を2度続けるところを見ても、首脳陣が藤浪を優勝のキーマンとして“心中”する覚悟がうかがえる。

 25日からの広島3連戦に関しては、今季は同戦に左腕を多く起用していることから、2軍から横山、岩貞の抜てきも検討されているが、最近7試合の対戦は1勝5敗1分けと分が悪い。黒田、前田健の登板は現時点ではないもようだが、26日はジョンソンの登板が予想されるだけに、若きエースをぶつけて3連戦を勝ち越す構え。広島戦後も中4日でヤクルト相手に投げて、直接対決を制する算段だ。

 「1試合も落とせない重圧はあるけど、自分は重圧は嫌いじゃないので。重圧がかかった方が気合を入れて投げられるので」

 何度も口にした「重圧」の言葉ににじむのは、エースとしての責任感だろう。負けられない戦いに身を投じ、必ず「勝者」となって10年ぶりの歓喜をたぐり寄せる。

続きを表示

「稲村亜美」特集記事

「清宮幸太郎」特集記事

2015年9月17日のニュース