佑 352日ぶり白星!ソフトVに待った「自分にとって大きな1勝」

[ 2015年9月17日 05:30 ]

<ロ・日>負ければソフトバンク優勝決定の試合、今季初勝利の斎藤佑を称える栗山監督

パ・リーグ 日本ハム4―2ロッテ

(9月16日 QVC)
 日本ハムの斎藤佑樹投手(27)が16日、ロッテ戦に先発し、6回を5安打1失点で今季初勝利を挙げた。昨年9月29日の西武戦以来352日ぶりの白星。今季途中から武器にしているフォークがさえ、最少失点に抑えた。今季6度目の先発で結果を出した5年目右腕。首位ソフトバンクがオリックスに勝ち、優勝マジックは1。日本ハムが敗れればソフトバンクのリーグ連覇となったが、待ったをかけたのは佑ちゃんだった。

 今季最長の6回を投げ終えてベンチに戻ると、栗山監督から直々に出迎えられた。差し出された右手。斎藤は両手で力強く握り返した。今季130試合目。小雨が降りしきるQVCマリンで今季初勝利を挙げた。352日ぶりの白星だった。

 「9月になって2桁勝利をマークしている投手もいる中で、はたから見れば“たかが1勝”かもしれないけれど、自分にとってはとても大きな1勝。凄くホッとしています」。5回まで毎回走者を背負ったが、6回5安打1失点。「きょうは三振もなくて、ほとんど打たせる投球だった」と振り返る中で、軸となったのはフォークだ。初回1死一塁で今江をフォークで三ゴロ併殺に仕留めた。3―0の4回には鈴木の左前適時打で1点を返された。なおも2死一、二塁のピンチ。早大の後輩である中村を三ゴロに打ち取ったのもフォークだった。77球中、約35%の27球がフォークだった。

 苦難の道のりの中で身に付けた武器だ。開幕ローテーション入りも初登板した4月2日ロッテ戦(QVCマリン)で4回1/3を3失点で降板。勝ち投手の権利まであと2人、8点の援護で5点のリードもあったが交代させられた。4月中旬に2軍降格し、5月には中継ぎに配置転換。これが大きな転機となり「いい手応えをつかんだ」という。

 長い回数を計算しながら投げる先発とは違い、短い回数を全力で抑えることを経験。初球から勝負球を投じる重要性を学び、フォークを磨いた。さらに初球から勝負する意識が相乗効果を生む。腕を強く振れるようになった。最速142キロの直球でファウルを取れるようになり、今季初登板した時の屈辱を同じ敵地でのロッテ戦で晴らした。

 負ければソフトバンクの優勝が決まる可能性があった試合だったが、斎藤は「その重圧よりも、自分自身にかかる重圧の方が大きかった」と吐露した。栗山監督からも「自分のプライド、男として何かを見せろ!」とハッパを掛けられていた。約1カ月ぶりの先発で「男」を見せた元ドラフト1位右腕に、指揮官は目を細めつつ「本当の意地を見せるのはこれから」と期待を寄せた。

 次回登板は23日ソフトバンク戦(札幌ドーム)が有力。CSで対戦する可能性のある強敵との前哨戦で結果を残せば、ポストシーズンで先発を任されるチャンスも出てくる。シーズン終盤で見せた意地。斎藤佑樹の2015年は終わっていない。(横市 勇)

 ≪登板11試合目での初勝利は最遅≫斎藤(日)が今季初のクオリティースタート(6回以上、自責3以下)となる6回1失点で勝利投手。登板11試合目でのシーズン初勝利は、未勝利だった13年を除けば、昨季の4試合目を抜く最も遅い記録になった。また、QVCマリンは通算5試合目の登板で3勝負けなしの防御率2・86。球場別では札幌Dの8勝(8敗)に次ぐ勝ち星で、敵地では、ほっと神戸の2勝を上回る最多と相性抜群だ。

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