谷 引退会見…大記録まで73本も未練なし 指導者の夢語る

[ 2015年9月17日 05:30 ]

笑顔で引退の心境を語る谷佳知

  オリックスの谷佳知外野手(42)が16日、京セラドーム大阪で引退会見を開いた。通算2000安打まで残り73本に迫りながら19年の現役生活を終えることにも「悔しさは全然ない」と語るなど終始すがすがしい表情だった。今後は「ぼく以上の選手を育てたい」と将来的には指導者の道を歩みたい意向も口にした。10月3日のソフトバンク戦(同)で引退セレモニーを行う。

 谷の目に涙はなかった。やり切った表情で、すがすがしく前を向いた。「晴れやかな気持ちで今はいます。悔しさも全然ない」。2000安打まで残り73本。目標へあと少しに迫りながらも、納得して決断した。

 今季は2度の1軍昇格があったが、出場機会にも恵まれず、古傷を持つ右肩の不安も消えなかった。8月5日に出場選手登録を抹消されると「もうそろそろかな」と引退が頭をよぎったという。亮子夫人に「19年間、野球をやらしてもらったので、もうそろそろ辞めようと思う」と電話で伝えると「決めるのはパパだから。パパの思い通りにやればいい」と答えが返ってきた。最後は自分の意志で決断した。

 心残りは9歳と5歳になる2人の息子。「パパ辞めるの、と言われた。子供を(球場に)連れてくる機会があまりなかった」。2年間は関西に単身赴任し、寂しい思いもさせた。「野球を教えたいと思うし、キャッチボールもしたい。子供と遊びたい」という顔は、優しいパパの顔だった。

 ただ、野球界から完全に離れるわけではない。次の夢は「指導者として選手を育てたいし、プロだけではなく、日本中に野球少年がいるので、僕以上の選手を育てていきたい」と目を輝かせた。果たせなかった2000安打の夢は、未来の教え子に託す。来年以降の予定は決まっていないが、いつか、オリックスで「谷佳知」を超える選手の育成に取り組むことも夢の1つだ。

 「(2年前)オリックスに戻って来た時点で、オリックスで終われれば最高と思っていた」。引退セレモニーは10月3日のソフトバンク戦。最後に打席に立つことも検討中だ。愛するオリックスファンに見守られ、最高の形でユニホームを脱ぐ。(鶴崎 唯史)

 ◆谷 佳知(たに・よしとも)1973年(昭48)2月9日、大阪府生まれの42歳。尽誠学園、大商大、三菱自動車岡崎を経て、96年ドラフト2位(逆指名)でオリックスに入団。02年盗塁王、03年最多安打のタイトルを獲得した。06年オフにトレードで巨人に移籍。13年オフに自由契約となり、オリックスに復帰した。通算1887試合出場で打率・297、133本塁打、741打点、167盗塁。1メートル73、77キロ。右投げ右打ち。

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