藤浪魅せた!満塁のピンチでオール直球小笠原斬り 奪三振も200超え

[ 2015年9月15日 21:19 ]

<神・中>8回2死満塁で小笠原を三飛に打ち取ってガッツポーズする藤浪

セ・リーグ 阪神3―0中日

(9月15日 甲子園)
 阪神先発の藤浪が8回7安打無失点の粘投で前田健(広島)に並ぶリーグトップタイの13勝目をマークした。

 阪神に強い中日のエース大野との投げ合い。今季中日戦2度目の登板となった藤浪は、三者凡退は4回と7回の2イニングだけだったが「相手はいい投手なので何とか粘ってしっかり抑えようと思った」と要所を締めて得点を許さなかった。

 圧巻は8回。2長短打で1死二、三塁の一打同点の場面で平田を三振斬り。さらに2死満塁となって打席には代打・小笠原。「逃げるというより、変化球でかわすというより直球。一番自信のある球で」と6球すべて150キロ台のストレートで力勝負を挑み、三飛に打ち取ってピンチを脱した。

 奪三振数もこの日の「9」で両リーグ独走の今季通算201に。シーズン200奪三振以上はセ・リーグの日本人投手では2004年の井川(阪神)以来となった。今季のノルマに掲げていた180投球回にもあと1と迫った。

 「晋太郎(藤浪)が自分の力を出してくれれば必ず勝てると思った。素晴らしいピッチングだった」と、和田監督も称賛を惜しまない力投だった。

 残り14試合。チームは2日間休養した後、18日から12連戦と正念場を迎える。優勝のカギを握る21歳の右腕は「勝って兜の緒を締めるというか、しっかり気合を入れて戦っていきたい」と気を引き締めていた。

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