Vへ切り札!西岡、左の代打で復帰へ 専属トレーナーと極秘トレ

[ 2015年9月15日 06:30 ]

体に負荷をかけ、きたるべき時に備え準備をする西岡

 右肘故障からの復帰を目指す阪神・西岡剛内野手(31)が極秘トレを進めていることが判明した。プロゴルファー・松山英樹らを指導した秀島正芳氏(33)と5月下旬に専属トレーナー契約。予定される17日のウエスタン・リーグ広島戦(鳴尾浜)でのDH復帰へ最終準備に入った。順調なら18日からの12連戦中に1軍復帰する可能性も浮上。左の代打が手薄で、セ・リーグ上位チームにそろう難敵右腕に無類の強さを誇るだけに切り札としての期待が高まる。

 西岡は心強いパートナーの存在を明かした。右肘故障で自暴自棄になりかけた5月下旬に知人の紹介で秀島氏と出会った。「(野球を)辞めることも考えていた」という暗闇に一筋の光が差し込んだ思いだった。

 「自分の売りであるスピードがなくなってきていた。もう一度、06、07年のスピード、ポテンシャルに戻したかった」

 週に3回ほど、鳴尾浜球場でのリハビリを終えてから豊中市内のジムへ直行。徹底した体幹トレーニングで大胸筋、上腕三頭筋の余分な肉をそぎ落とした。たとえば、バイク漕ぎのメニューではプロの一流選手でも60秒換算で220回転程度という中で251回転を記録。同トレーナーを「競輪選手並みです。神経伝達速度や、上半身と下半身の連動性もよくなっています」と驚かせた。

 「知らないうちに(体作りの方向性が)それていた。僕はもともとスピード系の選手。秀島さんとの練習をこなしているとフリー打撃で球をとらえた感触もよくなった。以前のリハビリでは間隔があくとほとんど前に打球は飛ばないのに、今回はすんなり打撃練習に入れた。体が変わってきたと実感している」

 10年ぶり頂点を目指すチームは正念場を迎えた。一時は最大3・5差をつけた首位の座から既に陥落。ヤクルトを0・5差で追い、巨人と広島の猛追も受ける。大混戦の中、両助っ人砲が調子を落とし、狩野と上本の戦列離脱も相次いだ。

 選手層の薄さを露呈したのは前田健に完敗した13日の広島戦だ。1点劣勢の中盤5回、代打で勝負をかけて送り出した坂は中飛。左の代打1番手としては苦しい人選だった。もし前田健に通算24打数10安打を誇る西岡がベンチにいれば…。

 前田健に対してだけではない。巨人・菅野に18打数7安打。ヤクルト・小川に16打数8安打。セ界の右腕エースにめっぽう強い。

 回復途上の右肘の状態を考慮すれば今季中の守備を含めた完全復帰は現実的でない一方、打撃、それも比較的負担の少ない左打席に限れば調整は快調だ。17日には2軍でDH出場して2打席程度の試運転を予定。和田監督ら首脳陣は慎重に判断する方針ながら18日からの12連戦中に1軍復帰する可能性も出てきた。

 「一日でも早く戻りたい。きょうでも、あしたでもいい。緩い考えはないし、首脳陣が“左打席だけでいい”というなら、それに合わせる」。残り15試合で何打席に立てるのか。いまはまだ分からない。それでも奮い立った。たとえ1試合1打席でも“何かを起こす”期待感にあふれる男だ。西岡は決意に満ちた復帰準備へ入った。

 ◆秀島 正芳(ひでしま・まさよし)1982年(昭和57)4月27日、大阪市出身。日本体育大を卒業後、トレーナーとして競輪選手やプロゴルファーの指導に携わる。主な指導選手はプロゴルファー・松山英樹、高山忠洋、谷原秀人、藤本佳則ら多数。

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