73年ノムさん以来の関西で決める!工藤監督「胴上げはどこでも」

[ 2015年9月15日 05:30 ]

笑顔で練習を見つめる工藤監督

 ソフトバンクは15日、2年連続のパ・リーグ優勝が懸かるオリックス戦(京セラドーム)にマジック2で臨む。

 チームは14日、大阪府吹田市の日本生命グラウンドで練習。工藤監督は「胴上げはどこでもいい。優勝という文字が付けば、どこでもいいんだ」と話した。9月は9勝2敗。現在83勝で19試合を残している驚異的な勝利ペースに「すげえよ。いっそのこと100勝しちゃえって…無理だな」と、すこぶる上機嫌だった。

 一方、いつになく弱気だったのが柳田だ。同一シーズンに打率3割、30本塁打、30盗塁をマークする「トリプルスリー」の条件を満たすまであと1盗塁。優勝とのダブル達成なら歓喜は2倍になるが、「あれだけマークされると、なかなか(盗塁は)できませんよ…。10試合くらいは走りませんって書いといてください!」と威勢のいい言葉は出てこなかった。

 13日の楽天戦(コボスタ宮城)では、3回にプロ初の三盗に成功し、29盗塁とした。しかし、9回は初球にスタートを切ったが、失敗。左腕・松井裕は投げる前に2度、けん制を入れてきた。オリックス投手陣も警戒してくるのは、容易に想像できる。

 球団の生まれ故郷である関西で舞えば、野村克也捕手兼任監督が指揮して南海最後の優勝を収めた73年以来。また、64年南海と95年オリックスの9月19日を抜き、リーグ史上最速Vとなる。「チームの勝利につながる盗塁をしたい」と言い続ける柳田の「走らない」発言は、紛れもない煙幕。素知らぬ顔で2つの歓喜へ突っ走るはずだ。(福浦 健太郎)

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2015年9月15日のニュース