西武・田辺監督が語る 秋山開花の秘密 バット寝かせて“線”に

[ 2015年9月14日 10:20 ]

<西・ロ>5回2死二塁、秋山が安打を放ち、シーズン200安打を達成

パ・リーグ 西武4-5ロッテ

(9月13日 西武D)
 西武・秋山の200安打達成を田辺徳雄監督(49)も祝福した。秋山が西武に入団した11年は2軍打撃コーチ、13年からは1軍打撃コーチ、監督代行として指導してきた指揮官が、今季取り組んだ打撃フォーム改造や今後に懸ける期待などをスポニチ本紙に語った。

 入団した頃から3割打てる素質がありながら昨季まで大台に届かなかったのは、反対方向に安打が出なかったから。引っ張って強い打球を打つ傾向が強かった。バットのグリップの位置が顔より高く、そこから一気に下げて打ちにいくから、球の軌道と合っていないスイングの軌道になっていた。それを今季からバットを寝かせたことで「点」で打っていたのが「線」になった。反対方向にも安打できるようになったというのが、今年一番の進歩だ。

 彼は小さいときに父親を亡くしている。長男で将来は家族を楽にさせてあげたい気持ちもあるんじゃないかな。野球に対して非常に真面目に取り組むし、探求心、研究心が旺盛。プレー自体も真面目。大学は地元(神奈川県)から離れ八戸大で頑張った。関東の大学に行ったら、家から近いとか誘惑もあると思う。野球に集中できる環境が良かったと思う。

 秋山の年代が、これからのライオンズを引っ張らないといけない。リーダーというか、キャプテンに当然ならないといけない。今年がそのスタートになる。何年も続けることで、選手としての価値、評価が高まる。来年平凡じゃ仕方ない。イチローだって、凄い記録を続けた。良い記録を叩き出して、どれだけ続くか。これで、イチローとまた比べることができる。ずっと続けてきたイチローと、最初の200安打の秋山を比べることで批判はあるかもしれないけど、イチローにだって1年目はあった。イチローぐらいしか比較の対象はいないんだから。秋山なら一流からイチローのような超一流になれる。(埼玉西武ライオンズ監督)

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