マエケン 阪神戦3連勝で単独トップ13勝 鯉8年ぶり勝ち越し

[ 2015年9月14日 05:30 ]

<神・広>7回2安打無失点で単独トップの13勝目を挙げ、今季阪神戦3戦全勝の前田健

セ・リーグ 広島3-0阪神

(9月13日 甲子園)
 首位から引きずり降ろされた阪神にとっては、もう見たくもない顔だろう。広島・前田健が自身5連勝でリーグ単独トップに立つ13勝目。阪神戦初登板だった8月27日からは登板4試合連続勝利を収め、うち3度が「虎狩り」だ。チームも引き分け2を挟む4連勝で、借金が1まで減ったのは7月6日以来。首位まで3ゲーム差に近づいた。

 13年9月以来、2年ぶりの中4日。過去2勝5敗と不得手だったが、7回を2安打零封と力を見せた。「さすがに万全とはいかないけど、気持ちで投げた。勝ち切ったことに意味がある。素直にうれしい」。5回2死一、二塁が唯一のピンチだったが、代打・坂をスライダーで中飛に抑えた。圧巻の球の切れだった。

 中4日は「疲労をどれだけ取るかが大事」という。登板2日前に入るブルペンでは普段から感覚を重視。投球練習自体に重きを置いていないが、疲労を感じた今回はブルペンにも入らなかった。それでいて直球は最速150キロをマークし、快テンポの球数93球で7回を終了。「いい投球をしていれば自然に球数は少なくなる」と胸を張る。

 20イニング連続無失点で防御率は2・00。巨人・菅野を抜いてリーグ2位に浮上し、最多勝との2冠を視界に捉えた。勝てば2位を確定できた昨年10月6日の最終巨人戦に敗れた悔しさを胸に刻むエース。「投げる試合は全部勝つという気持ち。一つでも上の順位に行けるように」。残りの登板は3~4試合。逆転Vへ、カープの先頭を背番号18が走る。 (江尾 卓也)  

 ▼広島・エルドレッド(2回に2試合連続の16号先制弾。前日の田中の“幻の本塁打”を踏まえて)分かりやすいホームランはいいこと。

 ▼広島・堂林(9回に左前適時打。ようやく今季初打点)今季初めて仕事ができました。

 ≪阪神戦8年ぶり勝ち越し≫広島は8安打で、8月18日の中日戦から22試合連続の1桁安打。59年開幕からの21試合を更新する球団記録となった。セの現6球団では41年中日に36試合連続の記録がある。また、広島はこの勝利で今季阪神に12勝7敗2分けとなり、07年以来8年ぶりのカードの勝ち越しを決めた。

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