大竹 “巨人の星”だ3連勝 2軍生活脱出「今こそという時」 

[ 2015年9月14日 05:30 ]

<巨・D>7回2死、ロペスから三振を奪い雄叫びを上げる大竹

セ・リーグ 巨人3-0DeNA

(9月13日 東京D)
 最後の勝負どころだとギアを上げた。7回。巨人・大竹は筒香らクリーンアップを3者凡退に片付けると、右手でバシッとグラブを叩いた。

 「クリーンアップですし、一番の得点に絡むところ。なんとしても抑えたいと思っていた」

 直球をはじめ宝刀のシュート、スライダーにフォーク、そして緩急をつけるカーブとどれもが決まった。4回2死走者なしでは筒香をフルカウントから内角低め147キロの直球で見逃し三振。初回2死三塁の第1打席ではカーブで左飛に打ち取るなど「どの球種もコントロールできた」。全ての球種を勝負球に選択できた。

 大竹は投球プレートの幅の約61センチを意識しながら投げている。「プレートの幅から体が出ないように投げる。実際には出ますよ。でも、イメージすることで体の横の動きが制限される」。自然と腕が縦振りになり、体の開きも抑えられるからだ。

 7回2死でロペスを空振り三振に斬ったのは107キロのカーブ。プレートを意識し、肘の位置を高く保った縦振りで投じた1球だった。登板予定の6日のDeNA戦(横浜)が雨天中止となり中14日となったが、8月16日の中日戦(ナゴヤドーム)から15イニング連続無失点だ。原監督も「このところ非常にいい。さらに上乗せした」と称えた。

 3連勝で首位・ヤクルトまで0・5差。大竹は移籍1年目の昨年9月は右肩の違和感で戦線離脱し、プレーオフでの登板もなかった。今年も6月中旬からの2カ月は2軍生活で今季これがまだ3勝目。「去年の悔しさも今年の悔しさもある。今こそという時。自分を信じて、望んで来た場所。しっかり結果を出したい」。雪辱を胸に秘める大竹は杉内、内海の穴を埋める決意でいる。 (川手 達矢)

 ▼巨人・山口(8回1死一、二塁で登板。代打・下園を併殺打に)何とか(大竹)寛ちゃんに勝ちが付けばいいなという気持ちだった。

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