ソフトB パ最速9・15Vへ6連勝M4 柳田けん引2戦連発

[ 2015年9月13日 05:30 ]

<楽・ソ>6回無死、柳田が右越えにソロを放つ

パ・リーグ ソフトバンク9-2楽天

(9月12日 コボスタ宮城)
 この強さ、まさに歴史的だ。ソフトバンクが今季3度目の6連勝。貯金は南海時代の65年以来50年ぶりに45まで膨れあがった。工藤監督は「多少みんな(優勝を)意識すると思うけれど、うちの選手は気を抜くこともない。このまま行ければいい」とうなずいた。

 優勝へのカウントダウンの鐘を打ち鳴らすヒットパレードだった。1点差に詰め寄られた直後の5回だ。先頭・明石から嵐の6連打。内川、李大浩(イ・デホ)、松田の3連続適時打で4点を挙げ、楽天を突き放した。

 打線の「対応力」は目を見張るものがある。ミーティングでは楽天の先発・レイのかわす投球を警戒したが、序盤は逆に力で押された。すると、藤井打撃コーチは3回の攻撃前に円陣を組み、狙い球を修正するようにと選手へ伝えた。直球系狙いに切り替え、5回は明石から李大浩まで4者連続で直球またはツーシームを捉えた。「1巡目が駄目でも2、3巡目は捉える。全員が線としての役割をする」と選手会長の松田は胸を張った。

 さらに6回には柳田が2戦連発となる左越え32号ソロ。「真っすぐ待ちで初球フルスイング。ドンピシャでした」とマッハ弾に声を弾ませた。3安打し、打率・368で首位打者キープ。9月は10試合で5発と量産して打線を引っ張る。チームは15安打9得点。3連勝した8~10日の日本ハム戦と合わせ4試合で37得点と打線の勢いは手がつけられない。

 2位・日本ハムが4連敗を喫し、優勝へのマジックナンバーは駆け足で2つずつ減り4。最短優勝は15日のオリックス戦(京セラドーム)で、64年南海と95年オリックスの9月19日を抜き、リーグ史上最速で連覇に花を添える可能性もある。独走Vのフィナーレの瞬間は着々と近づいている。

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