40歳黒田 3022日ぶり完封いけた「できれば投げたかったが…」

[ 2015年9月11日 21:32 ]

<神・広>中崎(右)からウイニングボールを受けとる黒田

セ・リーグ 広島3―0阪神

(9月11日 甲子園)
 圧巻の投球だった。広島の黒田博樹投手(40)は阪神打線相手から8三振を奪い、8回を2安打無失点。三塁を踏ませない危なげない内容で9勝目(6敗)を手にした。

 「一番はチームが勝ったこと。(調子は)まずまず。石原がうまくリードしてくれた」

 抜群のコントロールでツーシームやスライダーをコーナーに決め、凡打の山を築く。3回2死で鳥谷に中前打を許してからは1四球のみで打者16人を完璧に抑えた。

 球数は104球。メジャー移籍前の07年6月3日の楽天戦以来、3022日ぶりの完封勝利もちらついた。

 本人も「チームが勝つのが一番だが、中崎と大瀬良の連投が続いている。できれば投げたかったが、チーム方針なので仕方がない」とちょっぴり残念そうだった。

 3点リードの9回は中崎が抑え、黒田は阪神戦で自身3連勝。9勝は97年の大野豊(当時42歳)に並ぶ40代チーム最多勝利だった。リレーでの完封ながらチームは3連勝(1分け挟む)で首位に4ゲーム差とした。

 残り19試合。順位は4位ながら、逆転優勝を諦めない。右腕は「目の前の試合を粘り強く戦っていくしかない」と気を引き締めた。

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