原監督の執念 9回吉川が異例“伝令役”として守備位置指示

[ 2015年9月11日 06:28 ]

<神・巨>6回無死一塁、右越え2ランの阿部(左)を出迎える原監督

セ・リーグ 巨人5-4阪神

(9月10日 甲子園)
 巨人・原監督が、執念のタクトで阪神の反撃をしのぎきった。まずは5―3の8回、山口が無死一、三塁とされると「(継投は)遅れることなく早めにいこうと試合前から思っていた」と沢村を投入。守護神は「いつでも準備している」と意気に感じ、マートンの遊ゴロ併殺の間の1点だけで同点を許さなかった。

 9回2死一、三塁では狩野の死球の治療中、控えの吉川がプロでは異例の「伝令役」としてグラウンドに飛び出し、外野陣に直接指示を与えた。「打ち取った打球を前に落としたくないから」(吉川)とセオリーではサヨナラの一塁走者を還さないよう深めに守るところを、ほぼ定位置に。バックの気迫を背にピンチを抑えた沢村は「フォームなんてバラバラだし球なんていっていない。それでも、この時期はチームが勝てばいい」と胸を張った。

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2015年9月11日のニュース