メジャー1年目「韓国のAロッド」 アジア人内野手の低評価覆せるか

[ 2015年9月10日 09:30 ]

ホームランを量産しているパイレーツの姜正浩(AP)

 「韓国のAロッド」ことパイレーツの姜正浩(カン・ジョンホ)内野手(28)が、「アジア記録」更新も視野に本塁打を量産している。

 昨オフに韓国プロ野球出身の野手として初めてメジャー入りした右の大砲は、球宴までの72試合は打率・268、4本塁打、29打点だったが、球宴後は46試合で打率・314、10本塁打、23打点と成績は急上昇。メジャー1年目のアジア人野手の14本塁打は、マリナーズ・城島(18本)、ヤンキース・松井秀(16本)、ホワイトソックス・井口(15本)に次ぐ数字。残りは25試合だが、城島超えも不可能な数字ではない。

 昨季は韓国・ネクセンで遊撃手として韓国球界最多の40本塁打を放ち、打率・356、117打点の好成績を残した。入札によるポスティング・システムを利用した野手ではイチロー(00年オフ=1312万5000ドル)、西岡(10年オフ=532万9000ドル)に次ぐ500万2015ドル(約6億円)の入札額が投じられ、4年総額1100万ドル(約13億3100万円)で入団。「日本の内野手も成功していない挑戦なので、強い気持ちと努力で必ず成功したい。僕が活躍すればもっと(選手が)ここに来られる」と、アジア人内野手の低評価を覆すために海を渡った。

 今季は遊撃と三塁を兼任し、遊撃手マーサー、三塁手ハリソンがそれぞれ離脱した隙にそれぞれのポジションで出場機会を確保し、プレーオフ争いも佳境に入る終盤は正三塁手として起用される見込みだ。左中間が大きく膨らむ形状で右打者には不利とされるPNCパークを本拠地とするパ軍で、ここまで118試合に出場し、打率・288、14本塁打、52打点は及第点の数字だろう。日本人内野手が苦しんだ守備でも13失策(遊撃8、三塁5)とまずまず。米CBS局は8月11日付で発表したナ・リーグの新人王の筆頭候補にはメッツ・シンダーガード(8勝6敗)と並んで姜正浩を挙げたほど。現在は23本塁打、86打点のカブス・ブライアントの勢いに押されているが、十分に存在感を示している。

 日本出身の内野手は、松井稼、西岡ら遊撃から二塁にコンバートされるケースが多いが、打撃力も求められる三塁手としてパ軍で定位置をつかみ取れるか。アジア出身の内野手の評価が低迷する中、姜正浩の今後のプレーぶりに注目したい。(東尾 洋樹)

 ※成績はすべて8日(日本時間9日)時点。

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