星野SA 楽天球団副会長就任へ 監督人事、補強など編成トップ

[ 2015年9月8日 05:30 ]

楽天の星野SA

 楽天は7日、星野仙一シニアアドバイザー(68=SA)が球団の取締役副会長に就任すると発表した。近く行われる臨時株主総会を経て、正式に決定する。

 星野SAは監督として13年に球団を初の日本一に導いた。だが、昨季は腰痛で一時戦列を離れ、チームも最下位。責任を取って辞任し、今季から編成などを助言するSAに就任。球団はGMなど新たな役職を模索していた中で、副会長を任せることを決めた。三木谷浩史会長兼オーナーに次ぐ立場で、ソフトバンクの王貞治球団会長のように監督人事や補強など編成に関わる全権を任される。安部井寛チーム統括本部長は「もっと連絡が取れるようになれれば」と話し、球団運営にも携わることになる。

 星野SAも常々「楽天には感謝しているし、求められれば協力は惜しまない」と話している。今季も頻繁に仙台に足を運ぶなどして球団幹部や職員らをサポート。一方で「俺が行っても現場に気を使わせる」と話すなど、一歩引いた立場でチームを見守っていた。

 しかし、大久保新監督で最下位からの巻き返しを狙ったチームは低迷。フロントとの意思疎通もスムーズにいかず7月下旬には田代打撃コーチが退団するなど混乱。現在も借金19の5位に沈んでおり既に大久保監督は成績不振を理由に辞意を固めている。今後は球界全体に人脈も豊富な「星野副会長」を中心に後任人事を進めチーム再建を図る。

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2015年9月8日のニュース