和歌山箕島球友会 逆転で3度目V!日本選手権で「1勝したい」

[ 2015年9月8日 05:30 ]

<和歌山箕島球友会・茨城ゴールデンゴールズ>優勝を決め歓喜の輪を作る和歌山箕島球友会ナイン

スポニチ後援第40回全日本クラブ野球選手権大会最終日・決勝 和歌山箕島球友会7―2茨城ゴールデンゴールズ

(9月7日 西武プリンスドーム)
 決勝が行われ、和歌山箕島球友会(西近畿)が昨年優勝の茨城ゴールデンゴールズ(関東)に7―2で逆転勝ちし、2年ぶり3度目の優勝を果たした。左肩脱臼で欠場した山下龍二外野手(26)の穴を野田晃平外野手(22)が埋め、3安打3打点の活躍。寺岡大輝投手(22)は2失点完投で最高殊勲選手に輝いた。なお、同チームは第41回社会人野球日本選手権大会(10月下旬開幕、京セラドーム)の出場権を獲得した。

 寺岡が110球目で最後の打者を遊ゴロに打ち取ると、選手たちは一斉にマウンドに駆け寄った。人さし指を高く突き上げ、日本一の喜びを爆発させた。胴上げされた西川忠宏監督は「苦しい試合で辛抱強さを見せてくれた」と選手を称えた。

 5回まで0―2。だが、準決勝まで全3試合を1点差で競り勝ったナインは諦めなかった。6回に野田の右前同点打、平井の勝ち越し一塁内野安打などで3点を挙げて逆転。7回には4得点で突き放した。

 アクシデントを乗り越えた。6日の全足利クラブとの準々決勝で、3番を打つ左翼手・山下がファウルフライ捕球でフェンスに激突。直後の打席で決勝の犠飛を放ったが左肩は脱臼していた。代役を務めた野田は「カバーできるか心配だったけど積極的に振った結果」と3安打3打点の大活躍。同じく3安打3打点で首位打者も獲得した平井は「絶対に(山下)龍二さんを日本選手権に連れていきたかった」と笑みを浮かべた。日本選手権は過去3度初戦敗退だが、今季は寺岡ら8選手が加入し戦力が厚くなった。西川監督は「若返った分、火がつけば止められない。1勝したい」と固く誓った。(渡辺 剛太)

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2015年9月8日のニュース