【データプラス】坂本 9年目初の勲章なるか セ遊撃守備率トップ

[ 2015年9月8日 11:30 ]

巨人の坂本

 巨人の坂本勇人内野手(26)は7日現在、遊撃でリーグトップの守備率・981をマーク。プロ9年目で初となる守備の「勲章」を手に入れることができるか注目する。 (記録課・志賀 喜幸)

 08年から正遊撃手として活躍している坂本だが、12年までのリーグ守備率順位は3→4→4→4→3で、この間の守備率合計は・975だった。ところが、13、14年は・984→・981で、いずれもセ2位と安定感が増し、今季も現在・981。527度の守備機会を、10失策でしのぎ、セ遊撃部門のトップに立っている。

 坂本がこのまま1位になると、巨人では96年の川相以来19年ぶり。チームにとっては久々となるが、巨人で遊撃以外の最近の守備率1位を調べると、投手、捕手は昨季の内海、阿部、一塁は13年のロペス、二、三塁は05年の仁志、小久保、外野は09年の鈴木の各選手。全て過去10年以内に達成者がおり、遊撃は最も1位から遠ざかっているが、ブランクに終止符を打てるか。また、坂本は打撃でもセ8位の打率・283、10本塁打と奮起。打率10傑入りと2桁本塁打を両立し、遊撃の守備率1位に輝くと、チーム初となるがどうか。

 もっとも、坂本の守備率を厳密に出すと・9810で、2位の鳥谷(神=守備率・9805)とはわずか5毛の僅差。7月までは・987だった守備率を、8月の月間4失策などで、現在の数字まで下げてしまった。ゴールデングラブ賞も未経験の坂本。V争いの中、内野の要として、もう一度堅守を取り戻し、初の守備率1位とタイトルを狙いたい。

続きを表示

2015年9月8日のニュース