大谷 二刀流活躍に欠かせない体づくりの3つのポイント

[ 2015年9月7日 07:10 ]

プロテインを飲む大谷(明治提供)

 二刀流3年目。投手として両リーグトップの13勝を挙げている日本ハム・大谷は、日々の練習だけでなく、体づくりにおけるルーティンも確立している。今年4月に明治のスポーツサプリメントブランド「ザバス」とアドバイザリー契約を締結。プロ1年目のオフとなった秋季キャンプから商品提供を受け、昨春のキャンプ中には同社によるカウンセリング及びヒアリングを初めて受けた。

 「これまでは自己流だったが、課題に対して専門的な助言をしてもらった」と言う体づくりが、専門的なアドバイスにより洗練され、ここまでのパフォーマンス向上にひと役買っている。

 (1)体づくりとコンディショニング
 トレーニングや試合直後30分以内にプロテインを必ず摂取することを徹底。これにより、酷使した筋肉の疲労回復を早めている。できるだけ効率よくタンパク質が摂取できるようにするため、タンパク質含有量97%の「ザバス クリアホエイプロテイン」、より早い回復のために「リカバリープロテイン」を摂取。さらに、これらのプロテインに骨や腱、じん帯などを強化するために欠かせないコラーゲンパウダーを混ぜて飲み、故障予防にも配慮している。シーズンオフ期間中のトレーニング強化期間にはプロテインを1日に3~4回摂取することもある。

 (2)エネルギー戦略  
 プロ1年目は年間を通しての蓄積疲労が課題だったが、具体的な対策を取っておらず、2年目の昨季から試合前のエネルギー戦略としての効率の良い糖質補給を徹底するようにした。登板時は試合開始45分前に「ザバズ エナジーメーカーゼリー」を1本飲み、登板中には「ザバス ピットインエネルギージェル」というジェル状のエネルギー補給飲料を活用する。これら飲料に含まれる「マルトデキストリン」は一度により多くの糖質を素早く吸収できるメリットがある。特に「ザバス ピットイン――」には汗で失われるナトリウム、カリウムが配合され「足のつり」の対策としても効果を発揮している。

 今季2度目の完封勝利を挙げた6月24日のロッテ戦(旭川)では、試合中にジェル3パック分となる約700キロカロリーを摂取した。9月7日時点で、今季先発した試合の平均登板イニング数は昨季の6・47から7・25と向上。シーズンを通してローテーションを守り抜き、二刀流として活躍するためにも欠かせない取り組みになっている。

 (3)リカバリーの徹底 
 もちろん、登板後も糖質補給を徹底する。糖質とタンパク質が3対1という疲労回復に最適といわれる配合でつくられた「ザバス リカバリーメーカーゼリー」を摂取。筋肉中のエネルギー源(グリコーゲン)が消耗されているため、運動直後の速やかなエネルギー補給が大事となる。そのほか、毎食後に「ザバス スーパーマルチタブ」(運動で不足しやすい10種類のビタミンと9種類のミネラルとベータカロチンを理想のバランスで補給するタブレット)を必ず摂取する。「二刀流を続けていく上で欠かせない、身体のケアや疲労の蓄積を少しでも軽減させるためにしっかり栄養管理をしている」と同社担当者。汗から失われやすいカルシウムや鉄、不足しやすいビタミンB群もそれぞれ状況に応じてタブレットタイプのサプリメントを活用し、コンディション維持に努めている。(柳原 直之)

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