ソフトB松田 パ・タイ!今季3本目サヨナラ弾 両リーグCS一番乗り

[ 2015年9月7日 05:30 ]

<ソ・楽>12回2死一塁、サヨナラ2ランを放った松田(中央)はナインの出迎えにガッツポーズ

パ・リーグ ソフトバンク5-3楽天

(9月6日 ヤフオクD)
 左中間のホームランテラスに消えた一打が、ソフトバンクのクライマックスシリーズ(CS)進出両リーグ一番乗りを決めた。3―3の延長12回2死一塁、5時間1分の激闘に終止符を打ったのは松田だ。入野の初球スライダーを叩くと、その瞬間に確信した。「テラスに入ると思った」。一、二歩走り出してすぐにバットを放り投げた。

 「勝った。良かった。その二言」。元気印はお立ち台で短い言葉に気持ちを込めた。パ・リーグタイ記録となる今季3本目のサヨナラ弾。前日に自身初の30発に到達した余韻も冷めないまま、2試合連発の31号だ。

 何という勝負強さ。その秘けつをこう語る。「イメージしてしっかり打つこと。絶対に打たなければいけないという強い気持ちを持つ」。サヨナラ弾は、直球を待ちながらのスライダー打ちだった。松田は初球から振っていくタイプの打者だが、藤井打撃コーチは「思い切りの良さもそうだけど、ベンチで配球をよく見ている」と明かす。今季はバッテリーの攻め方をじっくり研究。打席での確かな読みが、勝負どころでの好結果を生んでいる。

 連日観戦の孫正義オーナーをも大喜びさせた選手会長の劇的アーチで、リーグ2連覇へのマジックナンバーは1つ減って12。工藤監督は「目標はあくまでも優勝。そこに一歩一歩向かっていきたい」と、8日からの6連戦を見据えた。

 ≪最多はハウエル≫松田(ソ)が延長12回に今季3本目のサヨナラ本塁打。サヨナラ本塁打のシーズン最多は93年ハウエル(ヤ)の5本で、3本以上は10年坂本(巨)以来16人目、パでは02年松井稼(西)以来7人目のリーグタイ記録になった。松田の3本は全て延長戦。延長戦でシーズン3本塁打は今季柳田(ソ)に次ぎ11人目の最多タイだがサヨナラ弾3本は69年大杉、前記ハウエルに次いで3人目だ。今季のソフトバンクは柳田の2本を合わせサヨナラ弾は5本目。チームでシーズン5本以上は63年7本、91年5本に次ぎ24年ぶり3度目になる。

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