続出する脳振とう問題…昨季首位打者は後遺症から引退ピンチ

[ 2015年9月7日 05:30 ]

8月9日のカブス戦で頭部に死球を受けたジャイアンツ・青木(AP)

 大リーグでは続出する脳振とうが深刻な問題となっている。11年には脳振とうの疑いがある場合に限定した、従来より短い7日間の故障者リストを新設。入念なテストを行うよう指導してきた。

 また、昨季からは本塁での接触プレーを避けるため、捕手のブロックを制限する新ルールを導入。ジャイアンツの捕手ポージーが体当たりを受けて重傷を負ったことが契機となったが、捕手を頭部強打による脳振とうから守る意味合いもある。

 脳振とうの後遺症は選手生命にさえ影響を及ぼしかねない。ロッキーズのモーノーは10年7月に併殺崩しを狙った走塁で野手の膝が頭に当たり脳振とうに。シーズンの残り試合を欠場したが、その後も後遺症に悩まされた。昨季は打率・319で首位打者に輝いて克服したかに思えたが、今年5月に守備でダイブした際に後遺症を再発させ、今月4日に復帰するまで約4カ月も離脱。いまだ完調ではなく今季は28試合出場で、引退の可能性さえ指摘されている。

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