ソフトバンク 松田の“マジかよ”弾でM12!「これが今季の野球」

[ 2015年9月6日 19:16 ]

<ソ・楽>マッチくんとお立ち台で「1、2、3、マッチ!」と叫ぶ松田

パ・リーグ ソフトバンク5―3楽天

(9月6日 ヤフオクD)
 ソフトバンクは松田が今季3度目のサヨナラ本塁打を放ち、優勝へのマジックを12とした。

 5時間を超える熱戦にケリをつけたのは、やはりこの男の一振りだった。試合は4回まで両軍が3得点ずつ挙げるも、5回以降はスコアボードに「0」が並ぶ展開。ソフトバンクは延長戦に入っても、走者すら出せず、楽天救援陣を攻めあぐねた。

 12回を無失点で切り抜け、負けがなくなったその裏の攻撃、楽天の7番手・入野の前に簡単に2死となり、引き分けが濃厚。しかし、李大浩が四球を選び、打席には「マジかよ」と自身に回ってくるとは考えていなかった松田が立った。

 背番号「5」は初球のスライダーを強振すると、打球は左中間のテラス席に飛び込む31号2ラン。4回以降、8イニングぶりの得点により、一瞬にして勝負が決した。

 「疲れました」。マイクを向けられた松田は長時間となった試合に開口一番、そう答えると、「残ってくれたファンに勝ちをプレゼントできてよかった」とコメントを続け、安どの表情を浮べた。

 チームは先制を許すも、下位打線の適時打などで中盤に試合は振り出し。終盤、そして延長戦では救援陣が得点圏に走者を背負うも、何とか踏ん張り相手に得点を与えなかった。「こういう試合は今年一年やってきた野球」。そう胸を張る松田の姿が何より今季の強さを表していた。

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