工藤ソフトB 猛攻10点で貯金40 新人監督最多記録にあと7

[ 2015年9月4日 05:51 ]

<西・ソ>初回、生還した三走・内川(右)を出迎える工藤監督

パ・リーグ ソフトバンク10-1西武

(9月3日 西武D)
 力でねじ伏せた。ソフトバンクが完勝で4年ぶりに貯金40に到達。新監督としては史上3人目の大台にも、工藤監督は「あした負けたら39になっちゃうしね」と、いつものようにおどけてみせた。そして「通過点と言ったらおこがましいけど、選手が頑張ってくれた結果。自信につなげたい」と淡々と話した。

 初回から面白いように策が決まった。31試合ぶりに1番で先発起用した福田が初球を中前打。2番・明石も初球をバスターエンドランで左前に運び、2球で無死一、三塁とした。柳田が四球を選び満塁とすると、4番・内川が左前2点適時打を放ち、あっさり先制。工藤監督も「無死満塁でプレッシャーがかかるところでキャプテンがよく打ってくれた」と評価した。敵失にも乗じてこの回一挙5点を奪い、相手の戦意を失わせた。

 さらに、4回には明石が右中間席へダメ押しの2号3ラン。4月29日の日本ハム戦(札幌ドーム)以来の一発はプロ12年目で初のシーズン2号。三塁打が出ればサイクル安打の大活躍だった。「(本塁打は)完璧だった。きのう(2日)は初回に得点して追加点が取れないまま追いつかれたので、同じ展開で追加点が取れたので良かった」と振り返った。

 チームはカード初戦を落としてから連勝し、7カード連続の勝ち越しを決めた。マジックは2つ減り14。歓喜の瞬間は近づいている。「一つ一つ丁寧に、一試合一試合全力で戦うのが大事」と話す工藤監督には、50年に毎日・湯浅禎夫監督が残した貯金47という新人監督の最多記録更新も視野に入る。9月になっても失速の気配は全くない。 (渡辺 剛太)

 ▼ソフトバンク・福田(7月25日のオリックス戦以来の1番起用に2安打で応える)1番は打撃の調子がいいと言ってくれていると思って、それを信じて打ちました。

 ≪新人3人目の大量貯金なるか≫ソフトバンクが76勝36敗3分けとし、今季初めて貯金40に乗せた。チームの貯金40は11年以来9度目。うち、116試合での達成は、65年の58試合を筆頭に6番目のペースになった。また、チームを率いる工藤監督は就任1年目。このまま、貯金40以上でシーズンを終えると、新監督では、50年湯浅監督(毎日=貯金47)、02年伊原監督(西武=貯金41)に次ぎ3人目の大量貯金となるがどうか。

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