オコエ 驚足二塁打 虎スカウト「走塁で流れを変えられる」

[ 2015年9月4日 05:30 ]

<日本・カナダ>2回無死、オコエは投手強襲二塁打を放ち一気に二塁へ

第27回WBSC U―18ワールドカップ・スーパーラウンド 日本5―2カナダ

(9月3日 舞洲)
 日本は5―2でカナダを下し、スーパーラウンド初戦を快勝した。オコエ瑠偉外野手(3年=関東第一)が1点を追う2回に投手強襲で右前へ転がった当たりを二塁打にし、同点のホームを踏むなど俊足を発揮。3回には2点中前打で貴重な追加点を叩き出し、バットでもチームの勝利に貢献した。日本はA組1位で通過した1次ラウンドから6連勝。スーパーラウンドは1次ラウンドの成績を持ち越すため日本は3勝となり、4日の韓国戦に勝てば1位が確定し、6日の決勝進出が決まる。

 オコエが「らしさ」全開で日本を1次ラウンドから無傷の6連勝に導いた。雨のため試合開始が1時間50分遅れ。グラウンドはぬかるんでいたが関係なかった。「相手の隙を突こうと思ってやった結果」と振り返ったのは1点を先制された直後の2回だ。投手のグラブをはじいた打球が一、二塁間を転々とする間に50メートル5秒96の俊足を飛ばして二塁を陥れる「投手強襲二塁打」(記録は右前二塁打)をマークした。

 続く津田の二ゴロで三塁に進み、郡司の遊ゴロで同点のホームを踏んだオコエは「他の野手がカバーに入ってなかった。視野を広く持つことは関東第一にいる時から言われているので」と当然といった様子。阪神の畑山俊二スカウトは「投手強襲二塁打をメモに記したのは初めて。走塁で流れを変えられる選手はそういない」と驚嘆した。

 3回には平沢の勝ち越し二塁打に続き、2点中前打を放った。7回には四球後に二盗を試み、捕手の送球がそれたのを見て「スライディングはもういらない」と二塁へ滑り込まず、一気に三塁へ進む離れ業も見せた。

 前夜はチーム全員で銭湯に行き、焼き肉を食べてリフレッシュ。「黒毛和牛のハラミを頼みすぎて品切れになった。みんなが満腹でも僕と(佐藤)世那はビビンバを頼みましたよ」と豪快に笑った。4日の韓国戦に勝てば、5日のキューバ戦を待たずに6日の決勝進出が決まる。「同じアジアとして負けられない」。悲願の世界一まで駆け抜けるつもりだ。 (松井 いつき)

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