坂本　松井以来の７年連続２桁本塁打も空砲　Ｇヤクルト戦５連敗

＜巨・ヤ＞初回、坂本は２ランを放つ

セ・リーグ 巨人３－５ヤクルト

（9月2日 金沢）
　大先輩の故郷に届けた節目のアーチは空砲に終わった。０―２の初回１死一塁。巨人・坂本は小川のフォークをライナーで左翼席最前列に叩き込んだ。「少し崩されましたが前で拾うことができました。自分のミスが点につながってしまったので何とか打ちたかった」。２点目を招いた初回の遊ゴロ失策を、自らのバットで取り返した。

　ＯＢの松井秀喜氏の出身地・石川で７年連続の２桁本塁打に到達。球団の高卒選手では１０年連続で記録した松井氏以来の快挙でもある。午前中に雨が降っていたため、試合前練習は金沢市内にある松井氏の母校・星稜高の室内練習場で実施。メモリアル弾を勝利につなげることはできず「もっともっと打ちたい」と悔しがった。

　原監督は「初回の２点はともかく、あとの２点は非常に“らしくない”」と先発ポレダの乱調に苦言。攻撃面では、６回１死満塁での村田の遊ゴロ併殺を「非常にいい感じで打っていたので、期待はしましたけど」と残念がった。勝った方が首位・阪神にゲーム差なしと迫ることができた一戦を落とし、ヤクルトには５連敗。勝負の９月は痛いスタートとなった。　（大林　幹雄）

　▼巨人・ポレダ（４回１／３、９安打５失点で７敗目）マウンドは軟らかかったが、それを言い訳にはしたくない。投手への四球（２）は絶対にやってはいけないこと。