角中 大谷キラーだ!2年連続弾 通算2発以上はおかわりと2人だけ

[ 2015年9月3日 05:30 ]

<日・ロ>初回無死一塁、角中は右越え2ランを放つ

パ・リーグ ロッテ4-2日本ハム

(9月2日 東京D)
 同じプロとしての意地だった。初回無死一塁。2ボール1ストライクからの4球目。ロッテ・角中が大谷が投じた153キロを完璧に右中間席に運んだ。

 「同じ相手に何回も何回も負けるわけにはいかない。変化球も頭にあったけど、体が自然と反応してくれた。タイミングがどんピシャでした」

 チームは今季、大谷と2度の対戦で2度とも完封を許していた。大谷からは昨年4月27日(札幌ドーム)の対戦から実に23イニングぶりの得点。同戦の初回にも角中は一発を放っており、大谷から2年連続弾。通算2本塁打以上を記録しているのも西武・中村(3本)と角中だけだ。

 最近は自身のブログで、「安心してください。はいてますよ」の決めゼリフとともにパンツ一丁でブレークしたタレント・とにかく明るい安村のポーズをまねた同僚の写真をアップしている角中。チームにとって大谷は天敵でも、角中は“安心してください。打ってますよ”とばかりに、「この先、CSに進めば、(大谷は)必ず当たる相手。何とか向こうに悪いイメージを付けておきたかった」と胸を張った。

 試合前の打撃練習から“予感”はあった。「久しぶりにボールがバットに乗せられていたので、(大谷相手でも)何とかなりそうな感じはあった」。その感覚のまま第1打席に入り、6号2ランを放った。ここ最近はグリップの握りを試行錯誤。特に押し手である左手の位置、つまり押し込むパワーが一番出るスポットを探してきた。

 “大谷キラー”角中の一撃で、3位西武にはゲーム差なし、勝率で3毛差に肉薄。4日からは、その西武と直接対決が待ち受ける。 (東山 貴実)

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2015年9月3日のニュース