“何かが起こる富山”…巨人・阿部 巨燕決戦で第3捕手も

[ 2015年9月1日 05:30 ]

北陸新幹線で富山に到着した阿部

 富山へ向かう北陸新幹線を待つ東京駅のホーム。1日から2位・ヤクルトとの北陸2連戦(富山、金沢)に臨む巨人・阿部が「第3捕手」として備える強い覚悟を口にした。

 「行けって言われたら行くしかないでしょ。(捕手道具は)遠征には持っていかないけど、加藤のを借りるしかないな」

 前日の中日戦(東京ドーム)でも「緊急事態」に備えていた。5点を先制された直後の3回、攻撃を優先したチームは小林に代打を送り、4回から加藤が捕手に就いた。捕手2人制を敷いており、加藤に万一の事態が起これば、マスクをかぶるのは阿部しかいなかった。

 一塁手に転向した今季は、開幕直後に相川の故障で一度は捕手に復帰したものの、首痛の影響で現在は再び一塁手を務める。それでも、東京ドームのロッカーにはプロテクターや捕手ミットを保管。再び首を痛めれば選手生命にもかかわるが、前日も捕手としての準備をしていたか問われると「加藤が骨を折ってたらね(笑い)。加藤にはケガするなって言ったけど、準備はしてたよ」と冗談交じりに打ち明けた。

 富山アルペンスタジアムでのヤクルト戦といえば、思い出されるのは93年6月8日。初回の本塁でのクロスプレーをめぐって大乱闘となった。その後の2試合もいずれも延長12回の末、ドロー。今回も勝率1厘差の2位と3位の戦いだけに総力戦は必至で、捕手・阿部が「再々復帰」となる可能性も十分にありえる。

 首位・阪神まで3球団が1ゲーム差で争うという大混戦。3連勝中と勢いに乗っている原監督は「まさに勝負の9月。一戦必勝、一球入魂。未曽有の混戦なわけだから」と気合を入れ直した。リーグ4連覇へ向けて、何かが起こる富山で燕を叩く。 (青木 貴紀)

 ▽富山アルペンスタジアムでの巨人―ヤクルト戦 93年は初回に巨人・宮本の古田への死球をめぐり、両軍選手がベンチから飛び出す一触即発の事態に。さらに、左前打で本塁に突入した古田の激しいスライディングをめぐり、今度は大乱闘に発展し、巨人・長嶋監督が倒される場面も。ヤクルト・ハウエルと巨人・吉原が退場処分を受けた。10、13年はともに延長12回ドローで、スコアはいずれも3―3。試合時間4時間を超える大熱戦となった。

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