マー君沈痛 観客が転落死「観客がざわざわして…」

[ 2015年8月31日 05:30 ]

<ブレーブス・ヤンキース>落下したファンが緊急搬送される(AP)

インターリーグ ヤンキース3―1ブレーブス

(8月29日 アトランタ)
 田中将大投手(26)が所属するヤンキースとブレーブス戦が行われたブ軍の本拠ターナー・フィールドで29日(日本時間30日)、試合中に男性ファンがバックネット裏の観客席最上階から転落死する事故が発生した。ヤ軍の攻撃中だった7回1死二塁からアレックス・ロドリゲス内野手(40)が代打で登場した場面で、男性はバランスを崩して約15メートルの高さから落下。病院搬送後に死亡が確認された。08年、13年にも転落死亡事故が起きていた同球場で、また悲劇が繰り返された。

 大歓声とブーイングの中、悲鳴が起きた。7回、ヤ軍の攻撃中だった1死二塁で代打にロドリゲスが登場。ターナー・フィールドがこの日一番、盛り上がった瞬間に悲劇が起きた。バックネット裏の三層の観客席の最上階から男性が転落。約15メートルの高さから最下層の客席通路に打ち付けられ流血した。心臓マッサージなどを施され、球場近くの病院に搬送。その後、死亡が確認された。

 地元警察は死亡したのは身元不明の60代前半の男性と発表した。目撃者によればロドリゲスに向かって叫びだし、バランスを崩して落下したという。「彼が落ちるのが見えた。途中でワイヤに当たって…。その後は試合に集中することができなかったよ」と話したのは二塁走者だったグリゴリアス。男性は落下の際、バックネットを支えるために客席に張られたワイヤに触れてから、コンクリートの床に叩きつけられた。左翼ポール際にあるブルペンにいたヤ軍の抑えミラーが「バックネットが大きく揺れたのが見えた」と話すなど、その衝撃は大きかった。

 大歓声のため、当初は落下地点周辺のファンしか事態を把握できなかったが、次第にざわめきが広がっていった。三塁ベンチにいた田中も「観客がざわざわして、野球じゃない方ばかり見ていたので、何かあったというのは気付きました」と沈痛な表情を浮かべた。ターナー・フィールドでは13年8月にも30歳男性が、08年にも25歳の男性が転落死する事故が発生。今回、男性が落ちた最上階は手すりの位置が腰よりも低かった。

 ブ軍は試合後に「今晩の試合で事故に遭った男性が死亡したという確認を受けた。深い哀悼の意を家族に送る」と声明を発表。今季最多の4万9243人が詰めかけた目前で起きた、何とも痛ましい事故だった。(アトランタ・春川 英樹)

 ◇近年の主な試合中の転落事故◇

 ▽03年9月17日 ジャイアンツ―パドレス戦で、右翼側外壁伝いに歩道に下りようとしたジ軍ファンの男性が誤って約7メートル下に転落し死亡。

 ▽09年8月27日 横浜―阪神戦で30代会社員男性が酒に酔って8回表に右中間席の1メートルのフェンスを乗り越え、約5メートル下のグラウンドに落下。横浜市内の病院へ搬送されたが意識は戻らず29日に死亡した。

 ▽11年5月24日 ロッキーズ―ダイヤモンドバックス戦で、27歳男性が外野席階段でバランスを崩し約6メートル下に転落。2日後に死亡。

 ▽11年7月7日 レンジャーズ―アスレチックス戦で、レ軍ハミルトンが客席に向かって投げたボールを捕ろうとした39歳の男性ファンが6メートル以上の高さから落下。コンクリートに頭を打ち付け死亡した。当時ア軍の松井秀喜氏が3番・DHで出場していた。

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