ゴメス&マートン8打数無安打 和田監督も心配「元気がないね」

[ 2015年8月30日 08:33 ]

<神・ヤ>初回1死一塁、空振り三振に倒れ、ガックリとベンチへ戻るゴメス

セ・リーグ 阪神4-8ヤクルト

(8月29日 甲子園)
 やはり、この2人が打たなければ、勝利の女神は振り向いてくれない。猛虎打線のカギを握る4番ゴメス、5番マートンの助っ人コンビが合わせて8打数無安打と沈黙。打線の上位と下位をガッチリと連結し、チームを推し進めるべき男たちが、この日は逆に打線を寸断し、ブレーキをかけてしまった。

 「まだ元気がないね。あせりから力が入っている。バットが出てこないし、ボール球に手を出してしまっている」

 和田監督が心配するのはゴメスだ。前日の試合では5回2死満塁から11試合ぶりの打点となる右前打。大事な2位ヤクルトとの3連戦で目覚めたかに見えたが、この日は全くタイミングが合っていなかった。初回は福留の右前適時打で同点とし、さあ勝ち越し…という1死一塁から、石山のスライダーに空振り三振。3回は2死一塁からスライダーを打ち上げて左飛。7回も2死二塁から秋吉のスライダーにあえなく3球三振を喫した。

 マートンも元気がなかった。1回は1ボールから遊ゴロ、4回は2ボールから中飛、6回は初球を遊ゴロと、3打席目までは全てファーストストライクで打ちとられ、決して調子が良いとは言えない、石山を助けてしまった。

 この日は2人とも室内で打ち込んでから、試合前の練習に加わった。万全の準備も実らず、試合後は2人とも口を閉ざし、厳しい表情のままロッカールームへ引き揚げた。

 皮肉にも相手は川端、山田、畠山ら中軸が揃って効果的な打点を挙げた。明暗がくっきり分かれてしまったが、猛虎が誇る助っ人コンビには、やり返すだけの技術と実績がある。きょう30日の第3戦でそれを証明してほしい。(中澤 智晴)

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2015年8月30日のニュース