“鉄腕”世那、高校日本代表初快挙だ!米国を5安打9K完封 

[ 2015年8月30日 05:30 ]

<日本・米国>米国打線を完封した佐藤

第27回WBSC U―18ワールドカップ・1次ラウンドA組 日本3-0米国

(8月29日 舞洲)
 セナで雪辱だ。初優勝を目指すA組の日本は1次ラウンドで大会3連覇を目指す米国を3―0で下し、2連勝した。13年の前回大会決勝で敗れた宿敵との対戦で、今秋ドラフト候補の佐藤世那(せな)投手(3年=仙台育英)が完封劇。決め球のフォークを武器に散発5安打に抑え、9三振を奪った。今大会の米国戦での完封は、高校日本代表として参加した4度目の出場で初めての快挙となった。

 最後は仙台育英でもバッテリーを組む女房役のアシストで終わった。9回2死一塁。捕手の郡司が二盗を阻止すると、佐藤は表情を崩した。宿敵・米国を相手に完封。131球を投げ抜いた甲子園の準V右腕は「気持ちだけは負けたくなかった」と振り返った。

 メジャーリーガーの卵たちを相手に、得意のフォークが面白いように決まった。2回は5番プラットからいずれも宝刀で3者連続三振。0―0の5回1死満塁でもラサーフォードをフォークで二ゴロ併殺に仕留めた。最大のピンチを切り抜け「イメージ通り。打ち気だったのでゴロを打たせたかった」と胸を張った。

 途中から雨が降りだす厳しい環境にも、フォークへの絶対的な自信は揺るがない。「国際球だと日本の球よりもフォークが落ちる。だから投げやすいんです」。9奪三振のうち、実に7個をフォークで奪った。140キロ台の直球も威力があり「真っすぐは甲子園の時よりも良かった」と佐藤。06年にカージナルスの遊撃手としてワールドシリーズMVPに輝いた米国代表のデービッド・エクスタイン・コーチも「直球もフォークも素晴らしかった」と脱帽した。

 準優勝に終わった今夏の甲子園は全6試合に登板し、680球を投じた。激闘から中2日で日本代表合宿に合流し26日の大学日本代表との壮行試合に志願登板。1回無失点で本番に備え、鉄腕ぶりを発揮。13年の前回大会は決勝で敗れるなど米国に2戦2敗。前回も指揮を執った西谷浩一監督も「代えようと思うところがなかった」と称えた。

 世那の名前の由来はF1レーサーのアイルトン・セナ(故人)。父・慎一さん(47)の「世界で通用する選手になってほしい」という思いから名付けられた。快投を見せた日本のセナは「アメリカはファイナルでも戦う相手。次も打たれないようにしたい」と力強かった。(吉仲 博幸)

 ▼日本・津田(5回に先制の右前打)狙い通りのストレート。いいところで出ましたね。

 ▼米国グレン・チッキーニ監督 自分のチームも良かった。しかし、それ以上に日本が良いプレーをした。(5回は)追加点を防がないといけなかった。

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