楽天 釜田が716日ぶりの白星!「ただいま!いま帰ってきました!」

[ 2015年8月29日 22:33 ]

<楽・西>お立ち台で笑顔を見せる釜田

パ・リーグ 楽天8―4西武

(8月29日 コボスタ宮城)
 楽天の釜田が右肘じん帯再建手術を乗り越え、13年9月12日のロッテ戦以来となる716日ぶりの白星を手にした。

 背番号「21」がマウンドに戻ってきた。ルーキーだった12年に7勝をマーク。しかし、その後は右肘の故障に悩まされ、14年3月にとうとう同部位にメスが入った。

 その後、必死のリハビリを経て、ついに迎えたこの日の先発。「手術してからこの試合を目標にしていた。その思いを一球一球ぶつけようと思っていた」と釜田。初回から150キロをマークし、西武打線を4回まで3安打無失点と見事に有言実行して見せた。

 「へばってしまった」という5回はメヒアの2ランなど4安打を浴びて4失点。しかし、2回に女房役の嶋に3ランが飛び出し、続く3回にも藤田の満塁弾と味方打線からの援護をしっかりと受け、「感謝しかありません」とコメントを続けた。

 96球を投じて5回7安打4失点。大久保監督も「手術前よりも大きなピッチャーになって戻ってきた」と感嘆した復帰登板だったが、本人は納得していないようだ。「まだ復活とはいかないので、そう言えるように頑張りたい」。高卒4年目とは思えないストイックさを感じさせる言葉だったが、ヒーローインタビューの最後に「ただいま!いま帰ってきました!」とファンへメッセージを送るその笑顔は22歳の若者らしいものだった。

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