阪神・岩田 たった1球が命取りに…「勝負の世界なんで」

[ 2015年8月28日 05:30 ]

<広・神>2回1死、エルドレッド(左)に先制ソロを打たれる岩田

セ・リーグ 阪神0-2広島

(8月27日 マツダ)
 投じた120球のうち、たった1球が命取りになった。阪神先発の岩田は試合後、厳しい現実を受け止め、必死に言葉をつないだ。

 「勝負の世界なんで。(被弾の)その前の1球が良かっただけに、悔しいですけど…」

 唯一の失投は2回に出た。1死からエルドレッドに投じたやや高めのスライダーが外角から真ん中に入ってきたところを振り抜かれた。左中間スタンドに飛び込む先制ソロ。結果的に、これが唯一の失点になった。

 「自分の持っているものを出せたと思う」と振り返ったように、持ち味を存分に発揮した投球だった。走者を背負っても、要所を締めて追加点は許さない。5回からの3イニングは全て3者凡退で、流れを変えようとテンポ良くアウトを重ね、7回1失点にまとめた。

 ただ、投げ合った相手が、絶対的エースの前田健だっただけに、1点は攻撃陣に重くのしかかった。加えて、5回1死一、二塁では自らの投前へのバントが1―5―3と転送され併殺となる最悪の結果になった。「マエケンが(守備が)上手いのは知っている。決めきれなかった自分が悪い」と、キャンプから課題として取り組んできたバント失敗を悔やんだ。

 中西投手コーチは「もう、そういう時期じゃない。勝たないとあかん」と好投を称えるのではなく、勝ちきれなかった事実に表情をゆがめた。好投手との顔合わせで不運な面は否めないが、優勝争いが佳境を迎えるところで、チームにとっては手痛い1敗。岩田自身も前田健との先発対決は2008年8月5日から4戦4敗となった。

 「(今後も)これを続けていくしかない。次もしっかり自分のピッチングできるように、調整したい」

 黒星を引きずることなく、前を向いた姿は次戦につながる。前回21日のDeNA戦では7回2/31失点の快投で約1カ月ぶりの白星を手にした。完全復調を印象付けた背番号21が、悔しい夜を糧にラストスパートに入る。 (遠藤 礼)

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