西武に「釣りクラブ」誕生!部長・脇谷「人生にも似ている」

[ 2015年8月23日 08:00 ]

今年2月の宮崎・南郷キャンプの休日に釣りを楽しむ西武・脇谷

 「プロ野球選手の趣味」と聞くと、どんなイメージを抱くだろう。ゴルフ、買い物、ドライブなどが頭に浮かぶが、意外に多いのが「釣り」だ。そして今年、西武に「釣りクラブ」が誕生した。

 同クラブは部長の脇谷を筆頭に浅村、渡辺、斉藤らが所属し、裏方やスタッフも合わせると15人以上の大所帯となる。シーズン中は本業に影響しない程度に活動は限られ、CS争いが展開されている現在は「活動休止中」も、球宴期間の休みなどには東京湾や相模湖にも遠征した。今年のオフもメンバーで親睦を深めていく予定で脇谷部長は「釣りは最高の気分転換であると同時に人生にも似ている。我慢して我慢して、その先に喜びがあるんです」と力説する。

 今年11月で34歳となる脇谷は巨人から移籍1年目だった昨季も96試合に出場するなど、発展途上の若手が多いチームで存在を示した。今季も内外野をこなしながら勝負強い打撃を披露。コンディションが上がってきた7月から先発出場が多くなり、今月15日から3番など中軸を任されている。

 記者は08~10年に巨人担当で当時は脇谷も在籍。先輩はもちろん長野、坂本ら後輩にも慕われていた。今年2月に宮崎・南郷キャンプを取材した際、休日に宿舎近くの海岸で釣りを行う脇谷に同行。幼少から大分の実家近くの川で釣りに興じていただけあり、仕掛けを調整しながら次々に魚を釣り上げた。その時点でチームに釣りのブームはなく「ひっそりやります」と話していたが、次第に「輪」が広がった。47センチのブラックバスを釣り上げた経験もある上級者の浅村も「脇谷さんはラバージグ(仕掛けの種類)のフッキングが凄い」とその技術を認める。

 西武の球団関係者は「オフにパ・リーグで釣りの球団対抗戦ができたらおもしろいですね」と期待する。実際、他球団にも「釣り好き」は多く、オリックスの「2トップ」は坂口と馬原。関西も釣り場は多く、琵琶湖ではバス釣りも可能だ。順調に優勝マジックを減らすソフトバンクは東北出身の細川と摂津が「プロ級」と評判で、徳島出身でセットアッパーの森は漁師の息子。野球と同様に「戦力」は厚そうだ。

 長丁場のプロ野球ではオンとオフの切り替えが重要。共通の趣味や話題があればチーム内に一体感も生まれる。「対抗戦」が実現するかは分からないが、屈強な男たちがシーズンと同様の真剣な表情で水面に釣り糸を垂らす光景は見てみたい。(山田 忠範)

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