梅ちゃん復活V打!阪神連敗ストップ 首位死守「この1本は大きい」

[ 2015年8月22日 05:30 ]

<神・D>2回2死二塁、鳥谷の中前適時打で生還した梅野は出迎える大和(左)とタッチ

セ・リーグ 阪神3-2DeNA

(8月21日 京セラD)
 みんな待ってた、梅ちゃんの復活劇だ!阪神・梅野隆太郎捕手(24)が21日のDeNA戦(京セラドーム)の2回、1死一、二塁で先制の中越え適時二塁打を放った。これが決勝点となり、連敗を3で止めた。守りでも5月19日の巨人戦(甲子園)以来のバッテリーを組んだ岩田を8回途中1失点の粘投へ導く好リード。今季は正捕手として期待されながら2度の2軍落ちを経験。若虎の逆襲を告げる躍動で首位をキープした。

 雌伏の時を経て、梅野のバットが火を噴いた。悔しさ、ふがいなさ…。春に味わった屈辱の思いのこもった打球はグングン伸びた。

 「この1本は大きな意味というか、チームの流れも引きつける1本になったと思う」

 2回、1死一、二塁で迎えた第1打席。3球で追い込まれながら積極性を胸に5球目の外角直球を振り抜いた。中堅・乙坂の頭上を悠々、越える先制の適時二塁打。無我夢中に駆けて二塁に到達すると何度も両手を叩いて、喜びを表現した。

 「試合前に話してインコースをどんどん付いて突いて組み立てていこうと話していた」

 捕手としても岩田の力投を引き出した。左打者にも内角を突く球を要求し、5回2死一、三塁では筒香を内角フォークで詰まらせて二ゴロ。リードもさえ渡った。

 先発マスクは7月1日のヤクルト戦以来、39試合ぶり。「岩田も勝てない時期が続いていて、梅野もこのままじゃいけない。(打撃も)4打席あれば結果を残すと思った」。試合後に起用の理由を明かした和田監督の期待にも応えた。

 「ファーム行きもあって、悔しい思いもしていたので、この試合に懸ける思いは強かった」

 昨年は1軍でシーズン完走。今季も開幕マスクを勝ち取りながら伴わない結果の責任を負う形で出場機会は減り、5月24日にプロ入り初の2軍降格を命じられた。7月にも再降格。再起を期して鳴尾浜で過ごした日々、捕手としての原点に気付いた。

 「受けたことのないピッチャーも受けて、どうリードするか。何か自分ができること、球数をかけたり、声かけ一つだったり、初心に帰った」

 神経をすり減らす1軍での激闘の日々では決して感じることのできなかった感情も芽生えた。「2軍で野球以外のこともいろいろ考えた。僕も大人になって、より親に感謝というか。あらためて父を大事にしないといけないと思った」。小学4年だった14年前、母・啓子さんが卵巣がんで他界。以来、男手一つで育ててくれた父・義隆さんへ感謝をあらためて思った。

 2軍の福岡遠征の際には食事をともにし、休日にはスーツ選びにも付き合った。14日に1軍昇格した際に電話で「チャンスがあったら頑張ってくるんだぞ」と背中を押してくれた父にも届ける躍動だ。「これだけじゃなく、スタメンでいく機会があれば頑張りたい。大きな1勝だと思う」。屈辱を力に変えた会心の一夜になった。(遠藤 礼)

続きを表示

この記事のフォト

「大谷翔平」特集記事

「始球式」特集記事

2015年8月22日のニュース