「ガムシャラ」佐藤将 6回2死満塁から意地の走者一掃同点打

[ 2015年8月21日 05:30 ]

<仙台育英・東海大相模>6回2死満塁、佐藤将は適時三塁打を放ちガッツポーズ

第97回全国高校野球選手権大会 仙台育英6-10東海大相模

(8月20日 甲子園)
 敗れはしたが、仙台育英が今秋のドラフト1位候補左腕・小笠原を追い詰めた。3―6の6回2死満塁。1番の佐藤将はファウルで粘って7球目を強振。打球は中堅手を越えた。三塁に達し、両拳を握って雄叫びを上げた。一時同点に追いつく走者一掃の一打を「ガムシャラに打席に入ったのであまり覚えていない。相手は大会No.1投手。気持ちで勝って打球が伸びてくれた」と振り返り、佐々木監督も「奇跡のような三塁打」と表現した。

 0―4の3回にも2番・青木からの4連打で3点を返した。再び3点差に広げられても諦めなかった。小笠原から9安打で6得点。試合後に泣き崩れた佐藤将だったが、「甲子園で一番長い夏を経験できた自分は幸せ者」と最後は笑った。

 プロ注目の左の強打者、3番の平沢も2安打。ただ、5回1死二塁では外角直球で見逃し三振に倒れ「相手が一枚上だった。100年の節目に準優勝できて幸せ」と話した。今大会3本塁打を記録し「プロを目指している。全てにおいてレベルアップしたい」と次のステージを見据えた。(渡辺 剛太)

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2015年8月21日のニュース