仙台育英“踊る三塁コーチ”佐々木へ 東北を「笑顔にして」

[ 2015年8月20日 06:22 ]

石巻中央リトルシニア時代の佐々木啓太

第97回全国高校野球選手権大会準決勝 仙台育英7-0早稲田実

(8月19日 甲子園)
 チームの好機に手足を上下に振る独特のダンスで活気づける仙台育英の三塁コーチの佐々木啓太(3年)は、石巻市出身。震災では、自宅が津波に襲われて半壊した。所属していた石巻中央リトルシニアのグラウンドも被害を受けたが、田んぼを練習場に野球を続けた。

 同シニアの高橋功監督(49)は「当時は、野球どころではなかったけど、父母や子供たちの熱意で(震災の)2カ月後、借りた田んぼで練習を再開した」と振り返る。そんな中でも、佐々木啓はつらい顔は見せず、冗談を言ってチームメートを笑顔にしていた。当時からムードメーカーとして活躍していた佐々木啓に高橋監督は、「決勝でも勝って、今度は石巻、宮城県、そして、東北を笑顔にしてほしい」とエールを送った。

続きを表示

2015年8月20日のニュース