仙台育英 平沢点火弾で26年ぶり4強 15打席ぶり安打が先制ソロ

[ 2015年8月18日 05:30 ]

<秋田商・仙台育英>4回、仙台育英・平沢が右越えにソロを放つ

第97回全国高校野球選手権第12日・準々決勝 仙台育英6―3秋田商

(8月17日 甲子園)
 試合前、こんなやりとりがあった。初戦でバックスクリーン右へ豪快な一発を放った仙台育英の平沢は、2、3回戦では無安打だった。「打てねえ、打てねえ」と繰り返す3番打者に、4番・郡司が右翼席最上段にある広告を見ながら言った。「一番搾りの看板に当てるくらい振っちゃえ」

 秋田商の左腕・成田翔の前に3回まで無安打。突破口を開いたのは、平沢だった。4回2死、内角136キロ直球を豪快に振り抜いた打球は、右翼席に達した。「スライダーを待っていて真っすぐに反応できたのは自信になる」。15打席ぶりの安打は先制弾になり「過去は引きずらず次の試合というイメージでやっていた」と振り返った。佐々木順一朗監督は「(チーム)初安打で1点は大きかった」と目を細めた。

 チームは4試合連続の2桁安打。花巻東(岩手)との3回戦に続く東北対決を制し、エース大越を擁して準優勝した89年以来26年ぶりの4強入りを決めた。準決勝の早実戦に向け、平沢は「ホームランは狙わずにセンター返しを意識したい」と謙虚に言った。東北勢の思いを背負い、初の頂点を狙う。 (川島 毅洋)

 ▼仙台育英・佐藤世(9回9安打7奪三振3失点で完投勝利)素直にうれしい。(早実は)一発のある打者がそろっているので一人一人集中していく。

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2015年8月18日のニュース